私、ATMなんで。 (ページ7)

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『しうっ、…お兄ちゃん！今日は泊まっていってくれるの？』

XU「うん。」

『やったー！』

"ギューッ"

XU「………暑い。離れて。」

『ゔぅ…さっきまでは優しかったのに…』

XU「さっきはあの犬みたいな奴がいたからでしょ。」

『実は塩なしうちゃん……滾るっ！！』

XU「うるせー」

『お兄ちゃん！今回の新曲もすっごくよかったよ！MVも、全宇宙の可愛いがぎゅっと詰まってて最高だったよ！でも、あのちょっと絡んでた整形顔の女優さんはいらないかな…ペンのみんなもヤキモキしてたよ？』

XU「そういうストーリーでしょ。いちいちうるさいよ。」

『ごめんなさい…』

XU「……またCD買ったの？」

『"ギクッ"』

XU「何枚？」

『えっとぉ～…』

XU「A」

『……3枚。』

XU「へ～？じゃあ、あの袋と大量のポスターは何？俺の他に誰のCDを買ったの？」

『ごっ、ごめんなさい！』

XU「ハァ～……買わなくたってもらえるってわかってるよね？母さん達にもやめろって言ってもらってるはずだけど？なんで毎回こんな…」

『だってっ！…だって、しうちゃんの事応援したいし、楽しいんだもん…』

XU「兄貴に貢ぐ妹がどこにいんだよ。」

『ここにっ！ここにいる！』

XU「馬鹿。次からは駄目だからな。わかったか？」

『……』

XU「A。俺の言うこと聞けないの？」

『っ、…はい。』

XU「まったく……全部でいくら？」

『へ？…あ、ダメダメ！いらないっ！ちゃんとバイトして買ったお金だから！お小遣いもあまり使ってないよ！？』

XU「尚更でしょ。学生のうちにそんなに働いてどうすんだよ。バイト減らしな。そしたら貢ぎたくても貢げないでしょ。」

『え、嫌だっ！！今だって足りないのに、今以上減らしたらっ、XU「A」

っ……はい…。』

XU「………そんなにいいの？しうちゃん。」

『うんっ！！しうちゃんは神っ！しうちゃんは私の王子様っ！』

XU「神だったり王子だったり、しうちゃんは忙しいな。」

『しうちゃんがいるだけで、私の毎日は幸せなのっ！！』

XU「……そ。お兄ちゃんでは駄目ってわけね。」

『え！？ち、違うよっ！なんで！？お兄ちゃんがしうちゃんで、しうちゃんがお兄ちゃんなんじゃんっ！！』

XU「でも、本当の俺はしうちゃんとはかけ離れてるよ？Aは、ニコニコしてるしうちゃんが好きなんでしょ？」