私、ATMなんで。 (ページ13)

今日:8 hit、昨日:20 hit、合計:1,462,965 hit

13 ページ13

.

『………』

店員「……そんなに落ち込まないでください。」

『え！いや、別にっ、そんなんじゃない……わかってたし。こんな大人っぽいの、私に似合うわけないもん…』

店員「いいえ、とてもお似合いですよ。ただ……お兄様が、お気に召さなかった理由、わかります。」

『え…』

店員「フフ…お言葉が足りないお兄様ですね。この服は少し、大胆過ぎましたね。」

『だいたん？』

店員「はい。少し、露出が多いです。それが気に入らなかったのだと思います。申し訳ございません。なので次は、…こちらにしてみましょう。いかがですか？」

『あ、可愛い…さっきよりも、スースーしなさそう！今日はしうちゃんを守らなきゃだから、動きやすい方がいい！』

店員「フフ、ではこちらに着替えましょう。」

　
　

　
店員「お待たせ致しました。」

『お兄ちゃんっ！ど、どうかな…？/////』

XU「……うん、さっきよりはマシ。このまま着て行くぞ。後は靴と、…アクセサリーも選んでこい。」

『はい！』

店員「良かったですね！」

『うん！お姉さん、ありがとうっ！あ、靴は尖ってるやつがいいな！刺せるやつ！』

・
・
・
・

　

"ブゥーーーーーーン…"

『………しうちゃん、やっぱり…』

XU「しつこい。」

『っ、だって！こんなのもう着る機会絶対ないよ！？今日だけなのに…高すぎるっ！初めて見たよあんなレジの数字！数えるのに4回かかったよ！？』

XU「それはお前が馬鹿だからだろ。」

『ねぇ、お兄ちゃん…申し訳ないよ…』

XU「ハァ…。お前は、自分だって毎回あのくらい俺に貢いでんだろうが。なんで自分の事になるとそんな遠慮するんだよ。」

『だって…』

XU「もう買っちまったんだ。身内には黙って甘えてろ。それに、主役の隣に立つんだぞ？みすぼらしい格好されても困る。」

『……ありがとう。』

XU「いーえ。さ、次はここな。」

『え……美容院？』

XU「おう。せっかく綺麗なの着てんだ。ヘアメイクもしてこい。」

『ヘアメイク！？芸能人みたいっ！！』

.