［アルスマグナ］短編集 version２！！ (ページ42)

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　寒さ　　榊原タツキページ42

「...へくちっ！」

う～、今日も寒いな～...。

只今体育の授業中。

あまりの寒さに思わずくしゃみしちゃったよｗ

ちゃんとジャージも着てるっていうのに何で寒いんだろう？

っていうかそもそも外でやらないで！...って言いたいｗ

こういう時アキラっちょやぱっくんは元気なんだろうな～。

先「これで体育の授業を終わる」

「「ありがとうございましたー！」」

やったー！やっと寒さから解放されるｗ

はやくコンちゃんを抱きしめて温まりたいよ～。

貴「タツキ先輩？」

後ろから聞きなれた可愛い声が聞こえて振り返った。

「Aちゃん！...すっごい格好だね！？」

この寒さの中半そで半ズボンでいるAちゃん。

寒くないのかな？いや、寒いに決まってるよね？！←

「Aちゃん、ジャージはどうしたの？」

貴「え？あぁ、忘れちゃいました(´・ω・`)」

シュン、としながら言う姿はもう可愛くて仕方がなかった。

いつも僕の方が可愛いっていうけどAちゃんの方が何倍も可愛いよ！

まぁ僕はそもそも可愛いじゃなくてかっこいいって言われたいんだけどね？

「...もしよかったら僕の着る？」

貴「えっ？」

ちょうど体育終わったし、どうせ後で返してもらえばいいからね。

「はい、これ」

来ていたジャージを脱いでAちゃんに渡す。

貴「いや、でもこれっ！」

「いいからいいから」

ちょっと申し訳なさそうに僕のジャージを着るAちゃん。

「...ッ///」

これ、やばいかも///

男子と女子の体格差がやっぱりあって、

僕にピッタリなジャージはAちゃんが着るとぶかぶかだった。

丈が長くて少しワンピースみたいになってる。

それに下は半ズボン。

袖から少し見える綺麗で小さい手。

温かいのか頬を緩ませて幸せそうな顔をしている。

僕の理性を壊す気なのかな...？

「...Aちゃん、ちょっとこっち来て？」

貴「はい？」

他の皆にばれないような場所に移動する。

ていってもグラウンドからは近いんだけどｗ

貴「タツキ先輩？どうし...んっ！？///」

自分の唇をAちゃんの唇に押し付ける。

少し荒々しくなっちゃったかな...？

「...ごめん、我慢できなかった///」

いつの間にか僕の顔も赤くなる。

僕はそれを隠すようにAちゃんを抱きしめた。

「Aちゃんが悪いんだからね。ちゃんと、責任取ってよ...？」

寒いのも悪くない...かな？