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 Valentine  榊原タツキ ページ23

いつもより騒がしくなっているクラス。

多分この学園全体がにぎわってるのかなぁ〜。

だって今日は一年に一回のイベントだしね!

それぞれが想いをこめてチョコを渡してる。

僕は早目に帰る準備をしてある場所へ向かう。

Aちゃんがいるクラスへ。



...あれ?Aちゃんがいない...。

どこに行ったんだろう...。


僕は近くにいた同じクラスの人にどこにいるか知らない?って聞いた。

そしたら隣のクラスの人に呼ばれてどっかに行ったよって。

急いでAちゃんの元へ向かう。

途中何回か僕の名前を呼ぶ声が聞こえたけど全部無視して走った。



Aちゃんを見つけて、

「Aちゃん!」

と叫んだ。


貴「タツキ先輩!」

「はぁ、はぁ...、やっと見つけた...」

貴「タツキ先輩、私を探してくれてたんですか?」

「うん...。だって、他のクラスの人に呼ばれたって聞いたから」

貴「あぁ、係の仕事で呼ばれて」

「係りの仕事?」

貴「はい」

「な〜んだぁ、そっか。良かった」

貴「え?」

「ううん、何でもないよ」


てっきり告白でもされてるのかと思っちゃった...。

もし告白されてたらAちゃんはわたさない!って言ってたし。


あ、そうだ。


「Aちゃん、渡したいものがあったんだ」

貴「私もです!」

「じゃあ一緒に出す?」

貴「いいですよ!」


「「ハッピーバレンタイン!」」


「同じこと言ったねww」

貴「そうですねww」


お互い一緒に開けてみた。


貴「さすがタツキ先輩...、難易度高すぎですよ」

「そういうAちゃんもすごいよ!あ、これコンちゃんだ!」


食べるのもったいないなぁ...。

他にも動物のチョコが入っていた。


「ねぇねぇAちゃん、一緒に食べよう?」

貴「はい!」


僕はチョコをあげることで精一杯で一緒に食べるなんて考えてなかった。

でもいつの間にか口に出てたみたい。


「おいしい!」

貴「これもおいしいです!」

Aちゃんがいてくれてよかったなぁ...。

僕、本当に幸せだよ。


「ねぇAちゃん」

貴「何ですか?タツキ先輩」

「来年も、再来年も、ずっとずっとこの先も、僕にチョコくれる?」

貴「もちろんです!」

「へへっ、ありがとう」


ぎゅう、とAちゃんを抱きしめる。

あったかくて、安心する。



約束だからね、Aちゃん。

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設定タグ:アルスマグナ , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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Suzu(プロフ) - 妄想少女Mさん» いやいや、こちらこそありがとう(´▽`*) (2016年2月15日 22時) (レス) id: c7c74294ac (このIDを非表示/違反報告)
妄想少女M - Suzuさん» 全然大丈夫よ?フォローありがとう! (2016年2月15日 19時) (レス) id: 5a8f6227c1 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - 妄想少女Mさん» 遅くなってごめん!私もフォローした! (2016年2月15日 2時) (レス) id: c7c74294ac (このIDを非表示/違反報告)
妄想少女M - Suzuさん» フォローしたよ! (2016年2月14日 21時) (レス) id: 5a8f6227c1 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - 妄想少女Mさん» @のあとは「KenchanRyouna」だよ! (2016年2月14日 19時) (レス) id: c7c74294ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Suzu | 作成日時:2014年12月30日 19時

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