［アルスマグナ］短編集 version２！！ (ページ3)

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　えれくとりっく・えんじぇぅ　　九瓏ケントページ3

俺はアルスマグナというダンス部の振り付けをいつも考えてる。

それは俺の趣味っていう理由もあるけど、もう一つ理由がある。

「ただいま～」

貴「同じくただいま！今すぐご飯作るけど、
先にお風呂入っとく？」

「ん～…、そうする」

貴「わかった(｀・ω・´)」

俺の振り付けをいつもかっこいい、すごいって言って喜んでくれるお前がいるから。

いつも夜遅くまで職員室に残り、一人で作業をしてた俺に

貴「ケント先生、お疲れ様です。
いつも大変ですね」

「あ…、いえ。
俺が好きでやってるんでｗ」

貴「これ、コーヒー…。
良かったら飲んでください。あまり無理をなさらないでくださいね？」

「…ありがとうございます」

心配してくれる先生がいた。

名前はA先生で、俺が担任をしている２年A組の副担任の先生。

告白は俺からして、去年に結婚した。

仕事ばっかりだった俺の心はいつの間にかAで満たされていた。

貴「じゃあ、先に帰っとくね？」

今日もまた俺は遅くに残って仕事をしていた。

Aもやることがあったみたいで、今は二人だけ。

「…待って」

無意識で俺はAの服の裾を掴んでいた。

「もう少しで終わらせるから、……ここにいて」

貴「…わかった」

「ありがと」

一人でいるのが少し怖くなってしまった。

いつも明るく元気なAが隣にいてくれてるからかもしれない。

静かな場所が嫌になった。

貴「ご飯できたよ～」

「ん。…うおっ、今日も美味しそうだな」

貴「へへっ、でしょ？」

「うん。じゃあ食べるか、いただきます」

貴「いただきます」

「…なぁ、次のアルスの曲さ、これにしようと思うんだけど…。
Aどう思う？」

ご飯を食べながらそんなことを聞いてみる。

貴「う～ん、その曲なら踊りはゆったりめの方がいいんじゃない？」

「ゆったりめ、か…」

貴「また寝不足にならないようにね～」

「分かってるさｗ」

ーーー

貴「ごちそうさま～」

「ごちそうさま。
あ、ちょっと待って、A」

貴「ん～？」

「ここ、何かついてる」

貴「え、どこどこ？」

「ここだよ」

貴「ここってわからな…っ！？///」

そのときチュッと小さい音がした。

貴「い、いきなり何ｓ」

もう一回、俺はAの唇を塞いだ。

「いつもわがまま聞いてくれてるからそのお礼。
…もっとしてほしい？」

貴「なわけあるかっ！///」

「ふふっ、かーわい。
こう見えても理性保つのに必死なんだけどね」