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 Valentine  神生アキラ ページ20

朝学校に着くととてもつなく甘いにおいがする。

俺は若干嫌な顔をしながらそそくさと教室へ向かった。



貴「おー、アキラおはよ!」

俺の席に座って満面の笑みでこっちに手を振るA。

「おい...そこ俺の席なんだけどw」

貴「まぁまぁ細かいことは気にしない!」

「気にするわっ!www」

Aは俺の幼馴染。でもつい最近特別な存在に変わった。

「いい加減自分の席に戻れよw」

貴「え〜」

「え〜じゃねぇよw」

貴「だって遠いんだもん」

「すぐ後ろだろ!www」

めんどくさそうに自分の席に戻るA。

始めっから自分の席に座っとけよwww









時間は過ぎて昼休み、学校のあちこちでまた甘いにおいがする。

今日は俺にとって最悪な日だ。



「...屋上でも行くか」



扉を開けると大きい風が吹いてきた。

少し寒いけど太陽の日差しが温かい。



ゴロンっと寝っ転がると、俺は静かに目をつぶった。

下の方でいろんな声が聞こえてくる。

...主に風紀委員の叫んでる声だけど...。

学校にチョコとか持ってきたら絶対風紀に取られんじゃん。

それ以外でもいらないものは取られるけどさw

俺は甘い物苦手だからなー。

今日だけはマジ勘弁してほしいくらいだ....。









貴「アキラー?」

ん...、何か誰かに呼ばれてる?

すっげぇ体も横に揺れてるような気がするし...。

貴「おーい、アキラ起きろー!」

「...うお!?」


ゴンッ!


貴「〜〜〜〜!!!」

「いってぇぇぇぇぇ!」


俺が勢いよく起き上ったせいでAとぶつかった。


貴「いきなり起き上がるとか...!」

「ごめん...」

これは完全に俺が悪い。





「...で、何でお前がここにいるんだ?」

貴「何でって、アキラを探しに来たんだけど」

「探しに?」

貴「うん」

「何か用でもあったのか?」


俺が聞くと、Aはポケットから小さい可愛らしい箱を取り出した。


貴「これ、渡したかったから」

「...開けていいか?」

貴「いいよ」


箱を開けてみるとバスケットボールの形をしたクッキーが入っていた。


「これって」

貴「甘くないからアキラでも食べれるよ」


お前が作ったのか?って聞いたらAは恥ずかしそうに頷いた。

これを俺のために作ってくれたって思うとすごい嬉しくて、

思わずAを抱きしめた。


貴「ア、アキラ!?///」

「A、すっげぇ嬉しいよ。ありがとう!」


照れてるAに、俺はゆっくりキスをした...。

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設定タグ:アルスマグナ , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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Suzu(プロフ) - 妄想少女Mさん» いやいや、こちらこそありがとう(´▽`*) (2016年2月15日 22時) (レス) id: c7c74294ac (このIDを非表示/違反報告)
妄想少女M - Suzuさん» 全然大丈夫よ?フォローありがとう! (2016年2月15日 19時) (レス) id: 5a8f6227c1 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - 妄想少女Mさん» 遅くなってごめん!私もフォローした! (2016年2月15日 2時) (レス) id: c7c74294ac (このIDを非表示/違反報告)
妄想少女M - Suzuさん» フォローしたよ! (2016年2月14日 21時) (レス) id: 5a8f6227c1 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - 妄想少女Mさん» @のあとは「KenchanRyouna」だよ! (2016年2月14日 19時) (レス) id: c7c74294ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Suzu | 作成日時:2014年12月30日 19時

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