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 偽り  榊原タツキ ページ12

ごめんね...っ。

本当に、ごめん...。

貴「タツキ...?嘘、だよね?」

「ううん...本当。
今さらだけど、僕、Aちゃんのこと嫌いだったんだ」

違うんだ...。本当は大好き。

好きで好きでたまらないくらい、Aちゃんを愛してる。

「今までずっと付き合ってたのは、全部...遊びだったんだ」

嘘...。今までの思い出は、僕にとって一生の宝物だよ。

これ以上ないくらい、幸せだった...。

「でも...、もう飽きちゃった。別れよう?Aちゃん」

貴「...っ、タツキなんて...、大っ嫌い!!!」

もう、Aちゃんが笑ってるところなんて、見れないだろうね。

明るく話しかけてきてくれてたけど、もうなくなっちゃうんだろうね。

だってーーーー.....、







僕が全て、壊したんだから。

「う...、うわぁぁああ!!!!」

もう、元には戻れないんだ...。






いつもみたいに一緒に帰る約束をして、待ち合わせ場所に行った。

でも、Aちゃんは何分たっても来なかった。

「先帰っちゃったのかなぁ...」

僕は学園に戻ってAちゃんをさがした。



すこし歩いた時、微かな声が聞こえて振り返った。

そこには一人を囲む数人の影。

そしてその一人は...、Aちゃんだった。

囲んでいる数人はおそらくメイトちゃん達。

近づくとさっきより会話がよく聞こえていた。

Aちゃんは、泣きながら反論してて、

囲む人達は黒く、殺気立っていた。

内容は...、僕とAちゃんとの関係の事だった。

よく他の話しで、嫉妬でねたんでる人たちが別れろと脅したりするって聞くけど、

まさにそれだった。


僕はすぐにAちゃんの元へ行って、

「二度とAちゃんに近づくな!」

と叫んだ。



それからは呼び出されることはなくなった。

これならもう安心だね...。

そう思ったが、そんなに簡単に終わるはずがなかった。

机の中に画鋲をしこんだり、下駄箱にはごみが詰められてたり。

アルスのメンバーも気にしてくれてたんだけど...、

一向に収まる気配がなかった。

だから決めたんだ。





Aちゃんと別れるって。


自分の好きな人を守れないなんて...、ダメだから。





あんなひどい言い方してごめんね...?

でもそうするしかなかった。

絶対、Aちゃんなら大丈夫って言うと思うから。

これからは離れ離れになっちゃうけど......、




この先もずっと、ずーっと、

Aちゃんを...愛してるよ...。

 面倒  九瓏ケント→← 我儘  朴ウィト



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設定タグ:アルスマグナ , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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Suzu(プロフ) - 妄想少女Mさん» いやいや、こちらこそありがとう(´▽`*) (2016年2月15日 22時) (レス) id: c7c74294ac (このIDを非表示/違反報告)
妄想少女M - Suzuさん» 全然大丈夫よ?フォローありがとう! (2016年2月15日 19時) (レス) id: 5a8f6227c1 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - 妄想少女Mさん» 遅くなってごめん!私もフォローした! (2016年2月15日 2時) (レス) id: c7c74294ac (このIDを非表示/違反報告)
妄想少女M - Suzuさん» フォローしたよ! (2016年2月14日 21時) (レス) id: 5a8f6227c1 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - 妄想少女Mさん» @のあとは「KenchanRyouna」だよ! (2016年2月14日 19時) (レス) id: c7c74294ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Suzu | 作成日時:2014年12月30日 19時

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