物語に悪役は付き物 サイド無 ページ49
「へぇ、Aは万事屋で暮らすことにしたのか。」
A達の話している様子を遠くに民家の屋根から見る男が一人。
黒い着流しを着た男は口元に手を当て、何かを考えるような素振りを見せる。
「真選組だったら戦えたんだけどな。万事屋かぁ…………。接触するのも難しそうだ。」
男はちらりとAに目をやるとニヤリと笑った。
「ずっと待ってたよ、A。やっとこうして会えたんだから、何としてでも接触してみせる。そして…………。」
男はくるりと踵を返す。
「殺し合いをしようね、A。」
そう楽しそうに言うと男は屋根から降り、どこかへ去っていく。
『?』
Aがふと屋根の方を見た。
「?どうしたんですかAさん。」
『ん〜、なんかねー誰かに見られてたよーな…?』
自分でも自信がないのか首を傾げるA。
「?」
その言葉に新八もAの視線を追う。
「誰もいないじゃないですか。」
『新八の馬鹿は一体いつになったら直るんだろうね。』
「いや事実じゃないですか。誰もいないじゃないですか。ディスり方がえぐいですね。」
Aは呆れたようにため息を吐きながら首を振る。
「それ一番ムカつきますね。」
新八はその行為を見て青筋を浮かべながら顔を引きつらせている。
『もうだれかが立ち去った後なのかもしれないし今は隠れているのかもしれない。そんなことも考えられないなんてどう考えても馬鹿でしょう。三歳児ィィィィィ。』
「そうかもしれないですけどそこまで言う必要あります?最後の三歳児とか絶対要らないでしょうが。」
『だってぇ、事実なんだもん♡』
Aが口元に手を当て、ウルウルとした目で可愛いアピールをする。
「きもちわるいです。」
『お前のほうがキメェよドルオタ童〇シスコンチョ〇松のパクリ野郎がよ。』
Aがケッと道端にタンを吐きながら下衆顔でそう言う。
「ディスり返しが凄すぎる!!パクリじゃねーし!!〇ョロ松に至っては〇がロに似てて普通に〇ョロ松って読めるし!!」
『うわぁ、うっさ。やかましいわこの【良い子には聞かせられないとても卑猥でとても最悪な言葉なのでピー音入れます良い子は真似しないでねぇ?】』
「アンタ本当に女の人ですか。よくそんなこと言えますね。」
『えーなになにー?思春期ぃ〜?』
「今の会話でどうしてそうなったんですか。思春期はアンタでしょうが。」
夢主からの重大(?)発表!!→←噂されるとくしゃみ出るって本当なのかね? 沖田サイド(おまけ付)
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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本気と描いてマジと読む - 沖田が恋愛感情もつとサドがツンデレになるの好きです (3月18日 21時) (レス) @page27 id: 653187292b (このIDを非表示/違反報告)
キル坊(プロフ) - 蛙飛び込むさん» この作品もついにそこまできたのか···ありがたい30票目、確かに受け取りました!コメントありがとうございます! (2022年9月23日 21時) (レス) id: 017f34a2e1 (このIDを非表示/違反報告)
蛙飛び込む - どうも星30票目だわ (2022年9月23日 21時) (レス) @page1 id: 9cfc2f61bc (このIDを非表示/違反報告)
キル坊 - 針さん» これからもよろしくお願いします! (2021年10月19日 17時) (レス) id: 811c0a9312 (このIDを非表示/違反報告)
キル坊 - 針さん!!ありがとうございます!これからも頑張ります!! (2021年10月10日 10時) (レス) id: 811c0a9312 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キル坊 | 作成日時:2021年8月3日 9時