No.100 ページ1
当たりが騒音と熱風に包まれる。
それは、昔聞いた戦争の話を連想させた。
「…アッツっ……!」
一足先に影でドームを作り何とか守るが、流石に熱さは防げない。
何が起きた?レブルが何かしたのか?いやそれは無い、仲間まで巻き込む戦術を選ぶ筈がない。
なら、誰が何をしたのか。
「…周りも巻き込みやがった、あの
ただの住宅地だってのに…、この威力…。
政府か?爆弾?ミサイル?
しばらく待ってから、瓦礫を砕きながら外に出る。
言葉も出ない。
街は燃え盛り、人々の悲鳴や怒号が響き渡っていた。
子供の、泣き声も。その泣き声はやがて――――、聞こえなくなった。
「…なんなんだ、これ…!!」
間違いなくオレらを狙ったもののはずだ。
でもなんで周りまで!!
「………」
ラビッシュは?ラビッシュのみんなは?
一般人は?兄貴は?
脳内を心配事が占める。
ヒビの入ったスマホに電源を入れ、紫音に話し掛ける。
「紫音、今周辺はどうなってる」
『…言い難いけれど、言わせてもらうわ。ラビッシュやレブルに感化されたのかわからないけれど、一般の子供達が反乱を起こしている』
スピーカーにしているため、レブルにも話は聞こえている筈だ。
『始まったのはアジト周辺にミサイルを落としたというニュースが流れた直後から。どうやら反乱は前から考えていたようね』
「わかった。ラビッシュのアジトの様子を見に行ってくれ」
『了解…!』
紫音が居なくなるのと同時にスマホの電源が切れた。
そしてオレは麗華や那緒の前に立ち、レブルに話し掛ける。
「……少し、提案があるんだけど…、こんな事態だ、聞いてくれるよな」
レブルは何も言わない。
ならばとオレは話し出す。
「子供達が反乱を起こしている。それも、一般の子供。大人だって黙っていないはずだ。で、オレが言いたいのは…」
言わなくても分かるであろう。
「このままじゃ子供達の命が奪われるだけだ。そんな世界望んでない…そうだろ?なら…
この反乱を終わらせないか」
オレは静かに返答を待った。
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花梨(プロフ) - 皆さまお疲れ様でした〜 (2018年9月14日 22時) (レス) id: e3aad0174a (このIDを非表示/違反報告)
透明少女(プロフ) - お疲れ様でした!あまり参加出来ずにいて申し訳ありませんでした…!本当にありがとうございました!! (2018年9月14日 21時) (レス) id: 6dddb2cb16 (このIDを非表示/違反報告)
睦都(プロフ) - 初めからずっと見てました!主催者様、参加者様の皆様お疲れ様でした!剣士君たちとても好きです(*^^*)ほんとうにお疲れ様でした (2018年9月14日 19時) (レス) id: 3a040f6594 (このIDを非表示/違反報告)
羊素。(プロフ) - 遂に完結ですか…少し寂しい気もしますが、主催者様、及び参加者の皆様、お疲れさまでした。 (2018年9月14日 5時) (レス) id: dc73ea1538 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - お疲れ様でした! (2018年9月13日 18時) (レス) id: c46d432f11 (このIDを非表示/違反報告)
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