43話:誰も知らない裏の顔 ページ46
母「ちょっと、いつまで寝てるの!」
りゅう「母さんいいだろ?正月だぞ。疲れてるんだって」
母「でも流石に……もう8時よ?」
りゅう「まだ8時じゃん(笑)」
あ、れ………おれ、昨日兄ちゃんとテレビ見てて、それで…
「ん……いまなんじ…?」
りゅう「起こしちゃったか。まだ8時だよ。もう一回寝ても…」
母「目覚めたなら起き上がりなさい」
りゅう「駄目らしい(笑)まぁゆっくりしてろ」
「ありがと兄ちゃん」
リビングでそのまま寝ちゃったか
兄ちゃんも疲れてるだろうに、年末にやりきれなかった掃除でせかせかと動いている
さすがに申し訳ない
「兄ちゃん手伝うよ」
りゅう「いいんだぞ寛いでて」
「兄ちゃんのほうが寛ぐべきでしょ。俺より年寄りなんだから」
りゅう「お前一回言葉の使い方ってもんを習ったほうがいいと思うぜ」
「ぜって何〜?だっさ〜w」
りゅう「おーおーいい度胸してんなぁ……」
父「手伝うなら早くしろ」
「はい」
目の前に積まれた大量の雑誌類を見て、なんで溜めておくんだよって思った
マジでなんでだよ、過去の自分
_________________________
ガッシャーン!!))
黙々と動かしていた手を止めたのはこの大きな音だった
母さんかとも思ったけど、音が聞こえたのは2階
つまりは兄ちゃんが立てた音だ
父「見てきてやってくれ」
「うん、りょーかい」
何か割れたなら破片があるかもと思ってゆっくり階段を上っていく
兄ちゃんは自分の部屋で突っ立っていた
「兄ちゃん……?大丈夫?」
りゅう「……おう。目覚まし時計落としたんだ。気にすんな」
明らかに“落とした”わけではないだろう目覚まし時計が床にあった
大破している
「に、兄ちゃん、なにかあったの?」
りゅう「…ふ、はは、なぁ、これ見てみろよ、これな?俺の大学のロッカー」
兄ちゃんが見せてきたスマホには、鍵がこじ開けられて、中に入っていた物がグチャグチャにされたロッカーが映っていた
誰かのツイッターで、「ワロタ。調子のんな」と呟かれている
兄ちゃんは、これを見て怒ったんだ
あまり怒らない兄ちゃんだけど、怒ると手が出ることもある
今みたいに物を投げたりとか
でもそれは一人の時にイライラを解消するためにしていること
誰にも危害は加えない
「…気にしちゃ負け、なんでしょ?」
りゅう「……あぁ」
兄ちゃん、我慢しないで
そんなに抱え込まないでよ
また素敵なイラストをいただきました!→←42話:初めてのことばかり
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flowe - あああコメ返ありがとうございます〜〜!私実を言うといむくん強めいむしょー寄りの箱なんですけどね(ややこしい) (2021年9月24日 15時) (レス) @page34 id: 434a4dac8e (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - 完成致しましたので、見ていってくださるとありがたいです。https://uranai.nosv.org/u.php/novel/maaku8093/?p=%28%CC%BE%C1%B0%29&&ans=39 (2021年9月24日 0時) (レス) id: 7d04816b57 (このIDを非表示/違反報告)
flowe - え…あ…好きです(おい)もう可愛い……あの神影くん?そこ変わってもらって(殴 (2021年9月18日 16時) (レス) id: 434a4dac8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:賽は投げられた | 作成日時:2021年9月15日 0時