40話:めぐり逢う奇跡 ページ43
「ただいまー」
りうら「兄ちゃんお帰り。母さんが蕎麦作ってるよ」
「……蕎麦もう食うの」
りうら「なんか年越しの瞬間寝てるかもしれないからだって」
「なんだそりゃw」
ついこの前会ったばかりな気もするが、久しぶりな気もする
…背伸びたな
りうら「兄ちゃん皿運ぶの手伝って」
「俺は今帰ってきたとこなんですけど?」
りうら「は?関係ないから」
「あ?」
出たよ
裏りうら
…ゴロいいな
母「はいはい。くだらない兄弟喧嘩してないで手伝って。隆一はお父さん呼んできて」
「はいよ。ちゃんと仕事しろお前も(ボソッ」
べーッと俺に舌を出して台所へ向かう
…後で関節技でも極めてやる
「親父、ただいま」
父「おう、おかえり。どうだ?大学生活は」
「ぼちぼち」
父「落第するなよ」
「しねーよ。ほら飯だって」
______________________
りうら「あれ?父さんは?」
「もう寝た」
りうら「え……?」
そうなるよな
普通年越しまで起きてるよな、うん
母「私も寝るわ。ごゆっくり」
りうら「え!?」
…気を効かせたつもりなのだろうか
積もる話も何もないんだが
りうら「兄ちゃんチャンネル変えていい?」
「お〜。なに見んの?」
りうら「ガキ使〜」
「へぇ。お前は紅白とか見ると思ってた」
りうら「こーゆーの見ないとさ、友達と話ができないじゃん」
「あぁ、なるほど」
高校生はまだそんな話で盛り上がれんのね
大学入ったらもう合コンとか飲み会とかの話しかないよ
できないのにね
りうら「兄ちゃんって酒飲まないよね」
「ん?あ〜………いい思い出があんまないっていうか」
りうら「めっちゃ弱いとか?」
「俺がどうのっていうんじゃなくて、友達がさ、酒気帯び運転で捕まったことあって」
りうら「え、マジ?」
「マジマジ。そこに何人か他の友達も乗り合わせてて、そいつらは酔っ払ってるのを知ってて運転させてたんだよ。俺も一緒に乗るか聞かれたんだけど、俺は辞めろって言うだけ言って一人で帰ってさ。そしたら俺らが捕まったのにお前は卑怯だとか言ってきて………すぐ友達やめた」
りうら「……なんか壮絶」
「俺友達運ないんだよなぁ」
りうら「神影とかかのんを引き当てたあたり、運あるでしょ」
「…そうかもな」
アイツらは、珍しくマトモな友達だ
りうら「兄ちゃん、あけましておめでとう」
「もうか…おめでと」
みんな、今年もよろしく
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flowe - あああコメ返ありがとうございます〜〜!私実を言うといむくん強めいむしょー寄りの箱なんですけどね(ややこしい) (2021年9月24日 15時) (レス) @page34 id: 434a4dac8e (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - 完成致しましたので、見ていってくださるとありがたいです。https://uranai.nosv.org/u.php/novel/maaku8093/?p=%28%CC%BE%C1%B0%29&&ans=39 (2021年9月24日 0時) (レス) id: 7d04816b57 (このIDを非表示/違反報告)
flowe - え…あ…好きです(おい)もう可愛い……あの神影くん?そこ変わってもらって(殴 (2021年9月18日 16時) (レス) id: 434a4dac8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:賽は投げられた | 作成日時:2021年9月15日 0時