第五百九十九話「護る覚悟と失う覚悟は紙一重」(*)【洛陽決戦篇24】 ページ36
銀時「…空っぽになるのに覚悟なんているかよ。神威、俺はお前の言う通り、最強からは程遠い男だ。お前の方がよっぽどそこに近いのかもしれねェ。だが…負ける気がしねェ」
銀時/A「失うもん/ものがねェ/ない強さは何も護れねェ/ない弱さと同じだ/よ」
A「護る覚悟も失う覚悟もないあんたには」
銀時「俺達から何者も奪えねェよ」
バキィッ(神威が銀さんを殴り、Aを蹴った)
神威「自分を護る事もできないお前が俺から何を護れる!守れもしないならそんなものハナから持つなァァァ!」
ドゴォッ(銀さんが神威の蹴りを避け、木刀で突く)
ゲシッ(木刀を避けた神威の背中をAが蹴る)
バキィッ(神威が銀さんを蹴飛ばす)
ゴシャッ(Aが神威を衝撃波でぶっ飛ばす)
〜神様戦闘中〜
神威「…何を見てる、その目で。お前らは
銀時「…俺もお前と同じ、空っぽだった。何もかも失って、失う怖さを知って。空っぽのまま生きてた。意味も名前もなく生きてた」
A「…目の前で花京院が死んだあの夜、初めて失った時の恐怖と悲しみを知ったの。だからあたしは、もう二度と大切な何かを失う事がないように強くなろうとしたの。護りたいものを護れるようになろうとね」
銀時「その空っぽの器にもう一度意味をくれたのは、いつの間にか俺の中にいた」
A「そんなあたしの想いを支えてくれたのは、あたしが護ろうと決意した」
銀時/A「「お前/あんたの妹達だよ/妹達を含めたあたしの友達全員よ」」
銀時「いつの間にか人の中にズカズカ入り込んでた図々しい連中が、俺にもう一度名前をくれた」
A「あたしが護ろうとしたもの達が、以前あんたの言ってた"しみったれた強さ"とやらをあたしにくれたの」
銀時「そん時になって気づいた。俺は何も失くしてなんかいねェ。ただビビって逃げてただけなんだってな」
A「そこで気づいたのよ、あたしはもう失った時の恐怖と悲しみを超えたってね。あたしの友達でいてくれた皆がそれらを超えさせてくれたって事にね。自分の内側の弱さから目を背けてる奴が外を探し回ったって強さなんか見つかるわけもないわ」
第六百話「収納ケースの底には何があるか分からない」(*)【洛陽決戦篇25】→←第五百九十八話「空っぽの心に詰めるものはじっくり考えて選べ」(*)【洛陽決戦篇23】
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ベルン(←ヴィタ) - 逆に言うと三時間もあれば世界なんて崩壊する…恐ろしい子 (2021年4月29日 13時) (レス) id: 442ed9332f (このIDを非表示/違反報告)
まぁ、大丈夫っしょ。(プロフ) - ベルン(←ヴィタ)さん» まぁ、(名前)さんが天界創るのにかけた時間は学校から帰ってきて晩御飯ができるまでの約三時間ですからね… (2021年4月27日 20時) (レス) id: 842a485064 (このIDを非表示/違反報告)
ベルン(←ヴィタ) - 緊急の時にその着メロが流れるんですねわかります!7日で世界が…いやこの女神様ならそれすら覆しそうだぜ… (2021年4月27日 19時) (レス) id: 442ed9332f (このIDを非表示/違反報告)
ベルン(←ヴィタ) - まぁ、大丈夫っしょ。さん» 気に入りました!!それと失踪しない程度に頑張ってくださいね!!(*^-^)応援してます!! (2021年4月22日 19時) (レス) id: 442ed9332f (このIDを非表示/違反報告)
まぁ、大丈夫っしょ。(プロフ) - ベルン(←ヴィタ)さん» あのシーンは金時篇の後からずっとじっくり考えてたので自分でも渾身の出来なんですよ…気に入ってくれて何よりです! (2021年4月22日 19時) (レス) id: 842a485064 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まぁ、大丈夫っしょ。 | 作成日時:2021年4月8日 18時