No.2 ページ3
ジリジリと、身体に痛みを感じるようになる。それは、今日が特別暑い日なのもあるけれど。
カ「…また来たのか」
お「何でそんなに睨むんだよ〜、神父さんはもっと笑顔でいなくちゃ!」
ここが教会の前で、俺が悪魔だから…まぁ、これが主な原因。
俺は下界の中でも割と上位クラスな悪魔。で、仕事は主にこの街の魂狩り。狩るというか、悪魔の場合は食うんだけど。でも、この街は優秀な死神さんがいる訳で、俺はすげぇ暇。
お「だから遊びに来てるんだって、これ100回くらい言わなかった?」
俺が親切に説明してやってるのに、この教会の神父であるカラ松は無視だ。それどころか、十字架を向けて俺を殺そうとしてくる。まぁ俺はそんなんじゃ死なねぇけどな!
トド「うわ、また来たの兄さん?」
教会の扉から顔を覗かせたトド松は、明らかに面倒くさそうな顔をして見てくる。彼は聖歌隊として、この教会に住んでいるらしい。
実はトド松は両腕が無い。カラ松曰く、彼が教会へ来たときから既に無かったらしい。ペタペタと足の力だけで歩き、何とかバランスを取りながらカラ松の横まで来た。
コイツはガキのくせに凄くて、唄に魂を込めて魔法を起こすことが出来る。大概何でも出来る。だから大人にチヤホヤされてる。それもあってか、常に上から目線なんだよなぁ…。
トド「何で来るのさ、あくまのくせに!カラ松兄さんも、何でころせないわけ?」
カ「す、すまないブラザー…まだ悪魔を狩ったことが無くてな…」
眉を下げて謝るカラ松を、トド松は溜息をついて呆れた。トド松は歳上だからって俺らを兄さんと呼ぶけど、正直その態度を直してほしい。
トド「もう、兄さん呼んでくる!」
え、その兄さんって…嫌な予感がする。当たらなきゃいいけど…。
そしてトド松が戻ろうとした瞬間、俺には彼の小さな足が掌に見えた。俺と同じくらいの手は、瞬きをしたら消え、代わりにいつも通りの足があった。
カ「…どうした、悪魔?」
あまりに呆然として見ていたから、カラ松が声をかける。俺は少し考えてから、
お「ん?何でもないけど」
自分の見間違いだと思い直して、いつもの笑みを浮かべた。
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しおん)何か適当な出だしww
フラグの回収はお任せしますー(*´ω`*)どうぞお好きな松をwww
砂夜さん、お願いします!!
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作者名:しおんの蜂蜜 x他2人 | 作成日時:2018年6月9日 23時