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そらるさんの手、おっきくてあったかいなとか少女漫画みたいなこと考えながらじっと見つめていると、また小馬鹿にしたように



そ「なに、そんなに俺の手好きなの?」



とかいうもんだから、困惑して無言になってしまう



だって、こんな身分が上の人と話したことなんてなかったし、ましてや手を繋ぐなんて、、、



自分で考えて自分で恥ずかしくなり、今すぐ手を振り解きたくなる。



ああ、だめだ緊張で手汗が



そ「なんで黙ってんだよ笑
 


 そんなに心配しなくていいって、俺はAのことなんもしないよ」



名前呼びされるのもなんだかむず痒いような…



「いえ、ですが…」



反論しかけた時、すぐ横を馬車が駆け抜けた



倒れそうになる私の肩をぐっと抱き寄せて



そ「ばか、危ない。だから手繋いどくぞ」



さすが王子様、、、こんなセリフもなんの引っかかりもなく言えちゃうのだろうか、と思って顔を見てみるとほのかに赤く染まっている



「顔、赤いですよ」



一瞬、やってしまったと思った。友人と話すペースで言ってしまった。



どんな顔をされるかと思いきや



そ「うるせえ早く歩け」



と、全く気にしていないようにスタスタと歩き、私の手を引いていく。



ああ、このひとはまふゆ様が言っていたような悪い人ではないのだろう。



安心して、思わず笑みが溢れた



____________________________
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作者名:ゆめたん | 作成日時:2021年9月7日 18時

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