・北川第一の影山 ページ3
トイレの前で翔陽の姿を見つける。
「──おいお前ら!あんまり舐めるなよ、俺の腹が治り次第、試合で痛い目見してやるから覚悟しとけよ……」
翔陽を呼ぼうとすると、翔陽は北川第一の人達3人に向かって言った。
でもお腹が痛いせいか、全然怖くない。
私は物陰に隠れて翔陽たちの会話を聞く。
「マジっすかww期待してまーすww」
ケラケラと北川第一の奴等がバカにしたように笑う。
うわ……私の嫌いな性格の人達だ……。
私がそう思って顔を歪めたその突如。
「おい、二年早くしろ」
笑っていた人達の先輩のような人が現れた。
背おっきー……。
「すいません!すぐやります!」
「やべっ、影山先輩だ!」
影山と呼ばれた男は、踵を返し歩き出す。
「ほら急げ!ドリンクあと2本!」
「そんなたくさん作っても飲まねーだろ、相手あれだぞ?」
北川第一の人達はまた、翔陽をバカにしたように笑った。
『っ……あんたらいい加減にしなさいよ!』
イライラして私は思わず、物陰から出てそう叫んだ。
すると私に集まる視線、視線、視線!!
「ね、姉ちゃん……!?」
そこで自分のしてしまった事に気付く。
あ……やってしまった……。
内心焦っていると、帰ろうとしていた影山が後輩を睨み付けた。
「お前ら、ベンチにも入れないくせに対戦相手見下せるほど強いつもりなのか?」
影山の睨みがより一層強くなる。
ギクッと肩を震わせる3人組。
「学校の名前にのっかってんじゃねぇよ」
「す、すいませーん!!」
3人はパタパタとそう言い残して、逃げていった。
「オレも、今ビシッと言ってやるところだったんだけどね」
翔陽は何故か見栄をはってそう言う。
すると、影山が翔陽の方を向いた。
「体調管理もできてないやつが偉そうなこと言うな。だから舐められるんだよ」
「なんだとー!?」
「一体何しにここへ来たんだ?思い出作りとかか?」
「勝ちにきたに決まってる!!……俺は跳べる!!!負けが決まってる勝負なんか無い。諦めさえなんかしなきゃ──」
「諦めないって口で言うほど簡単じゃねぇよ!」
「やっと……やっとちゃんとコートで6人でバレーができるんだ。1回戦も、2回戦も、勝って勝って、いっぱい試合するんだ!俺達は!」
影山は日向と向き合う。
「1回戦も、2回戦も、決勝も、全国も、勝ってコートに立つのはこの俺だ!!」
影山はクルリと振り返り、スタスタと帰っていった。
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中学生なのに暇人(プロフ) - バカデショ。さん» ありがとうございます!スガさんはイケメンでかっこよくてやっぱり烏野のお母さんだと思います(`・ω´・ 。) (2015年6月26日 13時) (レス) id: 67102bbaea (このIDを非表示/違反報告)
バカデショ。 - (゚´ω`゚)ふぉぉぉぉぉwwwwwww菅さぁぁぁぁん!とちゅうの菅さんイケメェンでしたよ (2015年4月29日 14時) (レス) id: c440255398 (このIDを非表示/違反報告)
中学生なのに暇人(プロフ) - るかさん» ありがとうこざいます!そう言ってもらえて嬉しいですうううう!! (2015年2月22日 9時) (レス) id: 67102bbaea (このIDを非表示/違反報告)
るか - 面白いです!!!この回何か感動しました… (2015年2月21日 20時) (レス) id: 0f18ec9b20 (このIDを非表示/違反報告)
中学生なのに暇人(プロフ) - シオリさん» はじめまして!そう言ってもらえると励みになりますありがとうございます!!更新がんばります(*´-`) (2015年2月6日 23時) (レス) id: 67102bbaea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:中学生なのに暇人 | 作成日時:2014年6月23日 17時