貴方を守りたい [トム・M・リドル] (ページ29)

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第27話ページ29

「余計なことして、ごめんね。」

一応、謝っておいたが、トム君は「いいよ」と笑ってくれた。

Aと別の授業が終わったので、探していた。

そしたら、アブラクサスとオリオンと話しているのを見つけた。

魔法が使われていたので、よく聞こえなかったがきっと2人を仲間に誘ったことに関するものだろう。

本当に、彼女は何でも知っている、と少し驚く。

それにしても、最近僕は変だ。

彼女が、他の人と話しているのを見るとイライラするし、彼女と話すと自然に笑みが出てくる。

僕らしくないな、と思いながらも自然と口元が緩んでしまう。

Aがこちらに走ってきた。

全部見ていた？と、聞いて来たので勿論と答えたが、さっき考えていたこともあり、少し戸惑ってしまう。

謝っていたので、いいよと言ったのだが、自然に笑みがでできてしまった。

飛ぶように日々はすぎていった。

ハグリットは捕まり、トム君はホグワーツ特別功労賞を受賞した。

そして、夏休み。

いつものように人払いをし、２人だけのコンパートメントに私たちはいた。

トム君は、４年生あたりから日本語が使える状態だった。

なので、いつしか秘密の話はネックレスを取り、日本語でするようになった。

私の「英語教えて」事件から、トム君は言語を覚えることにはまったようだ。

いまでは、５つの言語が使えるらしい。

私はここまで頑張って、英語とパーセルタングが使えるようになっただけだ。

私が今までトム君を見てきて思ったのは、努力家だということ。

人一倍の努力をしてこそのあの順位だし、言語のこともそうだ。

とても、すごいと思う。

_______なんて、これから起こること以外のことを考えていた。

トム君には、そういうことをさせたくないけど、そういう事件がなくなると、ハリー・ポッターという物語が崩れてしまうかもしれない。

そうゆうことなら、本当は明日の天気など、ささいなことでも教えてはいけないのかもしれない。

この先が変わってしまうから。

でも、この世界の人には変わったことなんて分からない。

だけど、変わってしまうと私がこの先のことを考えて行動することができなくなってしまう。

＿＿＿＿＿＿決めた。

彼を救うのは最後の最後、

ハリーとの決戦のときにしよう。