色々なzmニキ企画【w.r.w.r.d!】 (ページ9)

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次の日の朝、会社の扉の横にある自販機で缶コーヒーを買う。缶コーヒーは眠気覚ましに調度良いし、何より暖かいので寒い冬には私的には重宝される代物である。
コーヒーを開けようとしたその時、背中をバン、と叩かれる。

｢あれ、Aやん!何してんの?｣
『びっくりした、望か…。コーヒー買って飲もうとしてたの』
｢なんでコーヒーなん…ってまた寝不足か?ちゃんと寝なあかんやん｣
『ついうっかりはっちゃけちゃってね』

はっちゃけたってことは…ゲームか、と彼はつぶやく。ご名答、と返せば彼はドヤ顔で返した。

｢まーたゲームか｣
『ゲームだって頭使うのよ？脳トレゲーム紹介してあげるけど』
｢いや脳トレゲームは遠慮するわ。それよりコーヒー奢ってくれや｣
『嘘、今の流れからそうなるの?仕方ないなぁ』

仕方なくもう一本缶コーヒーを購入し、望に手渡す。

『てかつっめたい！手袋ありで感じれる体温の低さって大変だよ!?手袋ないの!?』
｢どっかやったしいらんやろ｣
『…馬鹿なの?風邪ひいても知らないよ?』

わかっとるわ、と会社の中へと歩き出す望を追いかけた。

｢相変わらずの仕事量…もうやだこのブラック企業やめていいか｣
『そんでも定時夕方なんだけど。現代社会の中では十分ホワイト』

デスクの上に置かれた書類の山束を見て、望はチッと舌打ちをする。
ただ文句を言いたくても言えない。なぜなら上司は今日から3日間は休み。たまたま実家に帰らなければならないらしく、この3日間は私が取り仕切っていいことになっている。

脳内で新作ゲームの考察をしながら、自分の机に鞄を置く。朝の朝礼のために上司の机前まで移動した。

『…終わり！ごめんね望、待ってもらって』
｢いっつもやろ。きにせん｣
『えっ何それ、酷くない?いつもじゃないと思うんだけど…』

上司の分か、私に回ってくる仕事量が多かったのが仇になってしまったのか、私の部署内で1番遅く帰ることになってしまった。

『ほんとやっちゃったじゃーん…残業代くれんかな』
｢くれんじゃね？俺やったら渡すな｣

最後にあと片付けをして、会社を飛び出した。