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しかし、持ってきたはいいものの……
A「……どうすんのよ……」
モンスターの世話なんて……しかも卵。
恐らく温めなくても大丈夫だとは思うが、一応ベッドに置いておいた。
ルームサービス「旦那様、そちらは……」
ずっと目を丸くしてみていたルームサービスさん。
やっと理解が追いついたのか、声を出した。
A「あ、えと……しーっ、秘密ですよ。」
ルームサービス「わ、分かりましたニャ。」
A「これはリオレウスか、リオレイアが産まれる卵です。」
ルームサービスさんはそろりそろりとやってくると、卵にちょっとだけ触れた。
ルームサービス「ザラザラニャ!」
A「そうですね〜」
その後暫くベッドに腰かけ、卵を膝に乗せて撫でながらルームサービスさんと雑談をしていた。
A「そういえば今日、嫌な奴みつけたんです……」
ルームサービス「ニャ。どんなやつでしたかニャ?」
A「……リオレウスが痛み付けられていた。あいつらは、狩りを楽しんで……痛めつけるのを楽しんでいました。あと一撃でやられそうなリオレウスを、毒で苦しめたんですよ……そのリオレウスは、私が楽にさせてあげました。遠くからアイツらの叫び声が聞こえて……恐らくバチが当たったんでしょうね。」
ルームサービス「その人達、もしかしたら今日の……」
ルームサービスさんは顎に手を添える素振りでうーんと考え込んだ。
ルームサービス「今日、謎のモンスターの火によって男二人が焼き殺されたんですニャ。痕跡もなにも残っていなかったらしいですニャ。」
……もしかして。
そうだ。きっとそうだ。
リオレイアが天国から彼のことを見ていて、怒ったんだ。
私は素晴らしい絆の持ち主達の子供を、守らなければならない。
A「守るから……絶対……」
ギュッと卵を抱き締める。
すると、それに答えるように卵が動いた。
A「……!動いた!」
ルームサービス「ニャ!!本当ですニャ!?」
バッと手を離して見ると、やっぱり動いている。
A「ちょちょ、これうま、産まれる!!!!??」
ルームサービス「た、タオル取ってきますニャ!!」
ルームサービスさんが四足歩行で走って去っていくと、私はベッドに卵を下ろした。
A「が、がん、頑張れ!!」
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美紅(プロフ) - 殺戮の天使のリクで脱出後に取調室するレイとザックは天使か生贄のゲーム的な残酷に話した8年前のテロ組織が拉致され実験される刑事がいて全員逃げ出した一人女性が捕まり実験しまった死んだあの人が女性19歳の弟がいるのは知らなかったです (2022年8月19日 20時) (レス) id: 2c9c8b9b13 (このIDを非表示/違反報告)
林檎の国の凡人(プロフ) - 涙さん» もう占ツクを辞めようと思い始めていた所ですが、少しでも見てくださる人が居るなら、もうちょっと頑張ってみようと思いました。本当にこのコメントをしてくださり、ありがとうございます。 (2020年6月23日 9時) (レス) id: b12412348f (このIDを非表示/違反報告)
涙 - そんなに気にしないでください。たまに更新してくれるだけでうれしんです! (2020年6月11日 18時) (レス) id: 12b41fccb0 (このIDを非表示/違反報告)
ライ麦パン(プロフ) - 千寿郎くんんんんんんん!!!!尊いっ…_(:3」 ∠ )_ (2020年2月16日 4時) (レス) id: 2be374999b (このIDを非表示/違反報告)
yui - 林檎の国の凡人さん» いいですよ!お願いします〜♪ (2019年12月27日 10時) (レス) id: a956401359 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:林檎の国の凡人 | 作成日時:2018年5月27日 14時