【文スト】生きてこそ

勘違イ ページ7

確かにいかにも和服美人って感じの姐さんがコーラを自室に置いているわけないか。


そもそも俺日本茶嫌いじゃないし、むしろ出してくれるだけでもありがたいからな。



「さてと」



姐さんは飲み物を持ってきてくれたようで、俺の机の前に置くと、椅子に座り直して視線を合わせてきた。




「ありがとうございま、、、って」







コーラじゃん。






・

・

・


コーラじゃん(２度目)。





「何じゃ、不服そうじゃな。」



あからさまな表情をしてしまったのか、姐さんに不機嫌ぎみに問いただされた。





いや、そうじゃないんだ。



ただあんなことを言った後でコーラが出てくるとは思わなかっただけで・・・。





まさか姐さんが見ない間にツンデレキャラになっていたとは思わなかっただけで・・・(勘違い)



別に貴様のために用意したのではないから、勘違いするでない・・・ってか(妄想)




知らなかったな(勘違い×２)





「すみません、(いろんな意味で)ビックリしたので。」



「そんなに意外じゃったか？貴様がコーラ好きなのは昔からの付き合いで知っておったから当たり前じゃろ。」



「あざっす。」




俺と姐さんは互いの飲み物に手を伸ばす。




ちなみに俺はコーラ、姐さんは梅昆布茶だ。





にしてもこのコーラめっさキンキンに冷えとるな。







「姐さん、鏡花は？」




「・・・ほぉ、貴様が鏡花のことを聞くのか。」



「？まぁ、一応。」



「鏡花は任務じゃよ。貴様とすれ違いでここを出た。」



「ふーん。」



「ちなみに芥川の指揮下じゃ。」



「ゴホゴホッ！」




よりによって芥川か・・・厄介だな。




まぁ、あいつには色々いってるし多分大丈夫だろうけど、任務に行っていた間のことは一切知らないからな。



「何の任務なんですか？」



「人虎の捕獲じゃ。」






例の懸賞金を懸けられた異能者か・・・。



まぁぶっちゃけそこまで難易度の高そうな任務じゃないし、鏡花と芥川なら普通にこなせるだろう。



芥川の奴が無理させてなければ。







・・・無理させてなければ。





「秋声、以前わっちに言ったこと覚えてるか？」




「え？何のことで？」



「ﾊｧ鏡花のことじゃよ。」



何でタメ息ついた？


というか俺なんか言ったっけ？




・



・



・



「何でしたっけ。」



「“姐さん、鏡花は俺が何とかするんで大丈夫ですよ！”」




「もしかして今のどや顔俺の真似ですか？」

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