3話 ページ4
「……あ、ごめん。電話だけして良いか? 」
「あ、どうぞ。」
俺は、家に居る面倒臭いアイツを思いだし一郎君に許可を取る。
一郎君はすんなり頷いてくれた。
俺はスマホを操作し、電話を掛ける。
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ
「……あ、さま「あ"ｧ!? てめぇ今どこいんだよ! 」……。」
音を大きくしてはいない筈だが。
鼓膜が破れそうになったのを抑え、俺は答える。
「イケブクロ。山田、って生徒の家にお邪魔してる。帰るの遅くなるから。」
「は、てめ何っ」
俺は手短に言いたいことを言って電話を切る。
後で拗ねられる覚悟はしとかねぇとな。
「……センセー、今のって? 」
「ん? ルームメイトっつーか、同居人。」
答えて鞄から教科書を取り出す。
「……やるぞ、二郎。」
「……うん。」
二郎に教えつつ、三郎君の分からないところも教える。
三郎君の方が飲み込みが早い。
「……と。二郎、そろそろ終われるか? 」
二郎の勉強が一通り終わった頃。
ふと時計を見ると、9時を回っていた。
俺は二郎に声をかけ、帰る準備をする。
「……ん……。ありがと、センセー。」
「どういたしまして。また月曜な。」
「うん! バイバイ。」
二郎の髪を撫で、一郎君と三郎君に礼をして俺は山田家を出た。
家の鍵を開けたのが、9時半。
流石にまだ寝てねぇよな、と思いながら部屋に入る。
机の上にご飯が置いてあった。
「……左馬刻? 」
問いかけても返事はない。
ベッドを確認しても中はもぬけの殻だ。
「……? 左馬刻ー? 」
部屋の中に俺の声だけが消えていく。
……やはり面倒臭いことになったか。
見えないようにため息をついて、どうするか考える。
無視する→明日の機嫌がすこぶる悪くなる。
探す→多分見つからない。
となると……。
「左馬刻、何嫉妬してんだよ。……高校生に嫉妬とか……。」
「嫉妬じゃねぇし! 誰があんなの相手に! 」
ｶﾞﾗ,とドアを開け左馬刻が顔を出す。
その顔で真っ赤で、酒の臭いがする。
「……ばかやろー。」
「はいはい、寝ような。」
明らかに酔っぱらっている左馬刻を抱えあげ、ベッドに落とす。
ﾎﾞﾌﾝ,と音を立てて左馬刻はベッドに沈む。
「……んだよー。……ｽｰ、ｽｰ」
「……はぁ。」
ｷﾞﾛ,と俺を睨んだかと思うと左馬刻は寝息を立て始める。
俺は毛布を身体にかけてやり、俺もベッドに潜った。
すぐに俺の意識は沈んでいった。
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美優(プロフ) - すごくおもしろかったです！続きが気になります！これからも更新頑張ってください！ (2019年6月23日 19時) (
レス) id: 94bf85f3ba (このIDを非表示/違反報告)
彩白 - 夜月さん» すみません! 指摘ありがとうございます! (2019年4月27日 9時) (レス) id: 7d8c2c7b97 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - タイトルのとこ二朗になってますよ？ (2019年4月23日 23時) (レス) id: 3ca5c6783d (このIDを非表示/違反報告)
れいな BTSユンギ - お〜違いましたか〜スンワセ〜ン… 完結が楽しみでっす！ ﾜｸﾜｸﾃﾞｽ! (2019年4月23日 13時) (レス) id: a9e253502f (このIDを非表示/違反報告)
彩白 - クロスケさん» 本当ですね、ごめんなさい! 書き直しますね (2019年4月22日 23時) (レス) id: 7d8c2c7b97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩白 | 作成日時：2019年4月22日 21時
