第十三話 ページ14
ウルト家。
(今日は会長にも会えたしツムル先生との約束できたし、良い日だった。)
「帰りましたか。リガーレ。」
「!お祖母様。はい。只今。」
「…最近あなた浮かれているようですが、家訓はしっかり守りなさい。」
「誰も信じず、常に相手に隙を見せないように振る舞うのよ。」
「はい…お祖母様。」
「よろしい。」
「あ、あの、お祖母様!」
「なんですか?」
「人間って本当にいるのですか?」
急に静かになる祖母。
「あの、お祖母様?」
「馬鹿らしい。いるわけないじゃない人間なんて。まだそんなものを信じているのですか?」
「いえ、全く。ただ、よく耳にするので…」
「はぁ、そんな噂は聞かなくてよろしい。阿呆らしい…」
それだけ言うと祖母は去っていく。
(え、じゃあ私の勘違いじゃん。恥ずかし、バラム先生に言わなくて良かった〜。笑われるとこだったよ…)
入間はいつの間にか危機を回避していた。
(じゃあ今までのは全てフリ?禁忌呪文を知っていて読んでいたってこと!?ただの悪魔じゃない!いくら理事長の孫でも禁忌呪文を知っていて読むなんて!!)
(飛行試験の時に羽を出さなかったのもわざとだとしたら…?長を従わせるためにわざと…そんなに凄い悪魔だったなんて…だから位階袋鳥もないた…すでて辻褄かまあう!!)
何一つあっていないリガーレだが、謎に辻褄があってしまうので思い込みは続く。
(あんな弱そうな見た目をしているのも相手を油断させるため!?全ては計算だったってこと!?危ない…私も騙されていた…それをあばいたからアメリ会長は入間を探していた…流石…)
勝手なリガーレの妄想で入間は知らぬ間に警戒されていた。
(入間め、いつか化けの皮はいでやる!!明日からは騙されないよう警戒しなくちゃ!!)
入間宅
「ハックションッ」
「風邪気味ですか?入間様?」
「いえ、ただのくしゃみだと思いますよ。」
「入間くん明日学校休む??」
「いや、大丈夫だよおじいちゃん…」
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キタキツネ(プロフ) - 一般人さん» フォローありがとうございます!更新頑張りますね!私も大好きです (8月5日 10時) (レス) id: b846d9015b (このIDを非表示/違反報告)
一般人(プロフ) - Twitterフォローさせていただきました〜更新頑張って下さい!大好きですー! (8月5日 2時) (レス) @page39 id: f9152813be (このIDを非表示/違反報告)
キタキツネ(プロフ) - 文才皆無さん» ありがとうございます! (6月16日 21時) (レス) id: b846d9015b (このIDを非表示/違反報告)
文才皆無(プロフ) - キタキツネさん» いえいえ!作者さんも頑張ってください! (6月16日 20時) (レス) id: 7b939c23ea (このIDを非表示/違反報告)
キタキツネ(プロフ) - 文才皆無さん» すいません💦気づきませんでした!教えてくれてありがとうございます! (6月16日 19時) (レス) id: b846d9015b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キタキツネ | 作成日時:2023年6月13日 17時