winter sky 【S.O】 (ページ15)

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幼なじみだから智side ページ15

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規則的な寝息が聞こえてきて、眠ったんだなと思う。

さっき泣いていた、A。

まつ毛がまだ少し濡れてる。

大丈夫だろうか。

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あん時。

一個上の先輩に、告られたんだと思う、多分。

曖昧に返事をしたら

『あの、いっつも大野くんにひっついてる幼馴染ちゃん？その子といるよりも、楽しいよ？』

とか、吐かしやがって。

なんかいらっとして、途中から聞かなかった。
興味もねぇ女に言い寄られて、あいつのこと悪く言うとか。

魅力的な体で、いい匂いもした。
たぶんモテるんだろ。

これっぽっちも、すきじゃないけど。

そん時はことわったのにいつの間にか俺の連絡先知っててこの前連絡来たし、よくわかんねぇ。

.....Aは、いやじゃないんかな。

今までもこういう事何回もあったけど、やだとかだめとかそういうこと言うのは聞いたことがなかった。

まぁ、幼馴染だしな、関係ないのか。

『ふぅ...』

ため息が漏れる。

女の子はみんなすき、かわいいから。

でもAはなんか他のやつとは違う。

女に見えない、とかじゃなくて、AはAで、それ以外に例えがきかない。

ちゅーしたいとかそれ以上のことがしたいとか、
そんなんじゃなくて。

「...はぁ、」

またため息。

わかんねぇな。

考えんのめんどくさくなってきた、あーあ。

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