第396話 ページ7
「へー!Aの世界ってそんなのあるんだー!」
「うん。だからこっち来てからたまーに手が寂しくて困ったんだよね...今はさすがに慣れたけど」
「にしてもAの所は文明がほんとに進んでるのね〜...一度見てみたいなぁ。Aの世界」
「いや来れるもんなら来て欲しいよ、ほんと。一緒に行きたいとこいっぱいあるもん...。あ、じゃあ今度制服着せてあげるよ。つか着て」
「ほんとに!?着たい着たい!」
「あっずるい!私も!」
「もちろん、順番にね」
「やったあ!」
それからと言うものの、私達は適当な喫茶店に入り、本当にどうでもいいことを駄弁っていた。最初こそ任務の話やここ最近の里での話をしていたが、今やかつての私の世界の話で盛り上がっている。
なんだ...最初変に疑ってたのが馬鹿みたいだ。この2人はただ純粋に私との会話を楽しみたかっただけ...
「...でさ、A。ちょっと聞きたいことあるんだけど...」
「?何?」
「...アンタ、ぶっちゃけカカシ先生とはどうなの?」
...という訳でもなかったらしい。
「...はい?」
「だーかーら!カカシ先生よ!」
「...どうって何が?」
あたかもなんのことやらわからない素振りをしている私だが...ぶっちゃけなんの事かなんて分かり切っている。
どう考えても恋バナだ。それも私とカカシさんの。この二人が振ってくる話題なんてそれしかありえないわな。疑った私が正しかった。
「もう!はぐらかさないでよ!あんなに仲睦まじいアンタ達を見せつけられて何も無いとは言わせないんだからね!?」
「見せつけてって...別にそんなつもりは...」
「なーに言ってんの!さっきだって私達なんておまけみたいにカカシ先生まっしぐらだったし!」
「私たち見て1番に『カカシさん!』だもんね。まるで私たちなんておまけみたいなんだもの」
「は、ははは...それは申し訳ない...」
「で!どうなの!?」
「...だから何がど...」
「やっぱりカカシ先生とAって付き合ってるの!?」
「.......」
...ごめん、カカシさん。どうやらこの2人の恋愛観念は好き=付き合う事らしい。彼女たちの中で恋の方程式はとっくに出来上がってるみたいだ。
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色葉(プロフ) - 神崎さん» ありがたいお言葉ありがとうございます!嬉しいです!!ご期待に添えられるよう精一杯頑張ります!! (2019年8月20日 20時) (レス) id: 213181a4fa (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - いつも更新楽しみにしおります!!今回もとても良いところ終わってて、続きが気になります!!更新楽しみにしております!! (2019年8月20日 14時) (レス) id: 6552b63e3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:色葉 | 作成日時:2019年7月18日 14時