第414話 ページ25
「！」
気がつくと私は暗闇にいた。
.......。
.....え、何ここ。怖っ、何もないんですけど.....。
状況がよく飲み込めずしばらく頭をひねってみる。
んん〜私なんでこんなところに.....。
今までの経緯を思い出すことわずか数秒。私は一瞬にしてひとつの可能性を導き出すことに成功した。
...あっ！まさか...もしかしてここって...
「...NARUTOで言う死後の世界...的な？」
...あちゃ〜...だとしたらほんとに死んじゃったんだなぁ私...参ったな...。
...てか、もしこれで本当に生き返れなかったらどうしよ.....。
「.......」
...ま、いっか別に。そんなに苦しみもなく死ねたし、人間いつかは死ぬんだしね。それに最悪ここにいればいつかは誰かと会えるだろうし。
随分とお気楽な自分の脳内に驚きつつも、私は早速周りに何かないかと探索を始めた。
何も無い暗闇をひたすら歩き続ける。
「.....？」
すると何だろう。何やら遠くの方で薄ぼんやりと明かりが見えた。そして歩を進める度、それはどんどん大きく...つまり近くなってくる。
「火...？」
...いや、火はそうなんだけど...焚き火の前に誰かいるくね...？
「.....？」
誰だ...？逆光で顔が見えない。
私はその人物へとさらに近づく。
「.....誰だい？」
「...！！えええっ！？」
すると突然声をかけられ、その人物がこちらを振り返った。
焚き火の明かりのみに照らされたその顔は少し見にくかったけれど、それでも確かにバッチリと、この両目はその人物の顔を捉えたのだった。
「まさか...ササ.....サクモさん...！？」
「そうか、やはり君は私のことを知っていたか」
「はい...誠に勝手な所存で申し訳ないです.....」
「いやいや...そんなに改まらなくていいさ。もっと気軽に接してくれ...」
「...は、はい...」
カカシさんのお父さん...もとい、はたけサクモさんとしばらく会話を嗜む。
いやーにしても...まさかサクモさんと直接お話できるとは思いもしなかった。
いくらこの世界とはいえ、流石に故人には会えないと思ってたから...ビックリだよ。本当に。そして相変わらずイケメンですね。
「いや、しかし...君にはいつも息子が世話になっている...」
「いやそんな！とんでもないです、むしろこちがお世話してもらってる感じで...」
「ハハハッ...面白い子だ」
「いやぁ〜...ははは」
...な...何だこの状況...色々と突っ込みきれない.....。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 865人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「トリップ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
色葉(プロフ) - 神崎さん» ありがたいお言葉ありがとうございます！嬉しいです！！ご期待に添えられるよう精一杯頑張ります！！ (2019年8月20日 20時) (
レス) id: 213181a4fa (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - いつも更新楽しみにしおります！！今回もとても良いところ終わってて、続きが気になります！！更新楽しみにしております！！ (2019年8月20日 14時) (レス) id: 6552b63e3d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：色葉 | 作成日時：2019年7月18日 14時
