第411話 ページ22
びっくりした。
いや、刺されるってのは分かってたけど、それでもやっぱり実際にぶっ刺されるとびっくりした。
その時感じた感情はそれだけ。
ジャキンッっていう音がして、気がついた時にはもう刺されてた。
口から大量の血が吹き出た。お腹の奥深くから勝手に、血液が噴水みたいに湧き出てくる。
遠くからカカシさんが叫ぶ声が聞こえる。
まあなんて言ってるのかよく聞こえないんだけど。
...でもそんなことよりも今はまず____
「.....っ」
「.....?」
____目の前のこいつを何とかしないとね!!!
「!!」
私の腹部にペインの攻撃が刺さった瞬間。私はその鉄の棒に右手に溜めた電流を思いっきり流した。
さっきの水といい、鉄と言い、今のペインはかなり電気に弱いはずだ。私はそこを狙った。
すると案の定その鉄と、ペインに降りかかった水を伝って私の電流はペインへと伝っていった。
そしてもちろん、その電流は鉄を、私に降りかかった水を伝って、こっちにもやってくる。
「グッ...!!」
「ッ」
しかしペインはすぐさまその鉄の棒を自らの手から引き離した。
...くそっ...やっぱりあんまダメージは与えられなかったか.....。
...でもまぁそれでもいいよ...一撃与えられただけでも十分だ.....。
...今度からは...もう.....わるいことしちゃだめだよー...長門.....。
ペインの体に繋がっている鉄の棒によって支えられていた私の体は、奴がそれを引き離すことによってあっという間に支えをなくした。
足をつこうにも力が入らない為、そのまま重力へと引っ張られる。
幸い、もうほとんど体の痛みは無かった。さっきの電流が一番痛かったかもなー...。
倒れる際に、最後の力を振り絞って後ろを振り返ってみる。
.....うわぁ...カカシさん、ごめんって.....頼むからそんな顔しないでよ.....。
...てかもうひとつごめんね、カカシさん。私...結局最後まで賭けに通ずる作戦しか立てらんなかったよ。
「.......カ.....」
でもこれでちょっとは相手の体力削れたかもだからさ、だから後ことはみんなに、ナルトに任せるよ。
「.......カ.....シ...さ.....」
大丈夫だよ、カカシさん。
「.....だい....じょ.....ぶ.....」
だからほら、そんな顔してないで。
「.....で...す....よ.....」
.....絶対に、生き返ってみせるから。
865人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
色葉(プロフ) - 神崎さん» ありがたいお言葉ありがとうございます!嬉しいです!!ご期待に添えられるよう精一杯頑張ります!! (2019年8月20日 20時) (レス) id: 213181a4fa (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - いつも更新楽しみにしおります!!今回もとても良いところ終わってて、続きが気になります!!更新楽しみにしております!! (2019年8月20日 14時) (レス) id: 6552b63e3d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:色葉 | 作成日時:2019年7月18日 14時