第155話 ページ26
目の前で白目を向いて気絶しているロン毛をロープで縛り上げる。あ、そういや変態男の方縛ってないや…後で縛りに行こ。
その間にナルトとイナリ君も漸くお互いを和解し終えたみたいで、何あともあれ一件落着…でもないか。こっちが終われば次は向こう、急いでカカシさん達の後を追わないと…
どうやらナルトも途中で引き返して来たみたいだし、つまり橋まではまだ行ってないってことだよね…早くしないと向こうの状況が心配だ。
『…さてと!ナルト、感動的なシーンの所申し訳ないんだけど、私達もそろそろ行こう。ここまでガトーの手下が来てるってことは、多分橋の方はもっと…』
「ああ!…イナリ、もうここはお前に任せて大丈夫だよな」
「……うん…」
「全く…ヒーローってのは大変だってばよ!」
「たってばよぅ!!」
…イナリ君、強くなったなぁ……
「よしっ!行くぞA!!」
『あ、ごめんナルト先に行ってて』
「なっ、なんでだってばよ?」
『こいつ相方つれててさ、もう一人の男の方、気絶はしてるけどまだ縛ってないんだよ。心配だし、私はそっち片付けてから後で追いかける!ってなわけで、じゃあの!』
「あっおい!A!」
「…行っちゃったね……」
『ふーっ、これでよしっ!』
変態男も無事縛り終え、一息つく。
…さて、これからどうしようか……
いやまあ、ほんとはさっさと橋の方にいって加勢しなきゃなんないんだけどさ?
はぁ…と深いため息を吐く。しかしそれでも、やはり私は素直に橋に向かおうという気にはなれなかった。何故かというとそれは勿論……
『…原作がなぁ……』
…そう、原作だ。もし私がこのまま橋に向かわなければ、もしかしたらメンバー上、上手く原作通り事が進んでくれるかもしれないんだ。
いやでもどうなんだろう…もしかすると私がこの世界に来てる時点で…ナルト達と関わってしまっている時点で、もう既にその可能性は無いものと見なされている、なんてことも……
…駄目だ、考えすぎて頭痛くなってきた。このままじゃ考えがずっと無限ループしそうだわ。
それに、いつまでもずっとここに居るわけにはいかない。イナリ君もじきに戻ってくるだろうし……
『…取り合えず、様子見程度で近くまで行ってみるか…』
漸くそう決心した私は、一先ず橋の近くまで向かうことにした。
多分この先も、ずーっとこんな感じで色々と悩まされるんだろうなぁきっと。
……勘弁してくれ。
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アイ(プロフ) - 作品を読んで感動しました!作品を参考してよろしいですか?? (2020年11月20日 21時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - トッシーさん» あっあっああああありがとうございますすすすす!!!滅茶苦茶嬉しいです!頑張ります!! (2017年11月20日 21時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
トッシー - さっさっさっささささ最高です!超応援してます!頑張ってください! (2017年11月20日 19時) (レス) id: 7be352b008 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - nasoraさん» どわーっ!!?めちゃくちゃうれしいです!!本当にありがとうございますー!!(((o(*゚∀゚*)o))) (2017年11月12日 8時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
nasora - いつも楽しく見てます!とても面白いです!がんばってください!私もうこの話のファンになっちゃいましたw! (2017年11月11日 20時) (レス) id: e0ca1ca558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:色葉 | 作成日時:2017年10月8日 13時