第147話 カカシside ページ18
『はぁぁぁぁぁぁぁ……』
「…A、そんなに落ち込むなって…」
『だって…だってぇ……』
そう言ってオレの背中に背負われながら、未だにぐずり続けているA。先程からずっとこの調子である。これじゃまるで小さい子供だ。
結局、Aは半分まで登り切る事が出来なかった。根気と気合いは良かったものの、あともう少しの所でチャクラの力が弱すぎて木から滑り落ちてしまったのだ。やはりコイツにとってチャクラコントロールというものは、幾分困難を極めるらしい。
そしてその後のAのというものの、彼女の体はやはり限界を向かえていたらしく一人で立つのもやっとだった。なので今はこうして彼女を背負い、わざわざ家まで運んでいるというわけだ。だから辞めろと言ったのに…一回に限っといて正解だったな。
「でもま！たった数日間であそこまで登れるようになったってのはだな…」
『………』
「…A？……」
…寝てるし。コイツ寝落ち多くない？なんか前にもこんなんあったような……
はぁ…とため息を付きながらも、相変わらずスヤスヤと眠っているAを背負って森の中を進んでいった。
家に着き、そのままいつもの寝室へと向かう途中でツナミさんと出会った。
「あら、お帰りなさ…！？まさかまたAちゃん…！！」
「あぁ違いますよ…今はただ疲れて眠ってるだけです」
「あら、そうなの？よかった…」
そう言ってほっと胸を撫で下ろすツナミさん。気持ちは分からないでも無い。
「…ふふっ」
かと思いきや突然笑いだしたツナミさん。一体どうしたのだろう？不思議に思い首をかしげているとそんなオレに気がつき、こう言った。
「あぁいえ、ごめんなさい。前にAちゃんと話してた時も思ったんですけど、なんだか二人って本当の兄妹みたいだなって」
「えっそうですか？」
「ええ、とっても」
そう言って再びクスクスと笑うツナミさん。コイツこの人に何言ったんだ…
でも正直な所、全然悪い気なんかはしなかった。オレ自信もAのことをそんな風に感じていた所もあったし、寧ろ周りからそう見られているという実感が持てて、素直に嬉しかった。
「…だとすると、ほんとに手の掛かる妹ですよ…全く」
「そんな満更でもないようなお顔で仰られてもねぇ〜」
「えっ」
「やだ冗談ですよ、冗談！」
そう言って困り顔のオレに対し、再びクスクスと笑い出したツナミさん。
…頼むから、心臓に悪い冗談は辞めてくれ。
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アイ(プロフ) - 作品を読んで感動しました！作品を参考してよろしいですか？？ (2020年11月20日 21時) (
レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - トッシーさん» あっあっああああありがとうございますすすすす！！！滅茶苦茶嬉しいです！頑張ります！！ (2017年11月20日 21時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
トッシー - さっさっさっささささ最高です！超応援してます！頑張ってください！ (2017年11月20日 19時) (レス) id: 7be352b008 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - nasoraさん» どわーっ！！？めちゃくちゃうれしいです！！本当にありがとうございますー！！(((o(*ﾟ∀ﾟ*)o))) (2017年11月12日 8時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
nasora - いつも楽しく見てます！とても面白いです！がんばってください！私もうこの話のファンになっちゃいましたw！ (2017年11月11日 20時) (レス) id: e0ca1ca558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：色葉 | 作成日時：2017年10月8日 13時
