第498話 ページ9
それからは特に何も無く、穏やかな日々が過ぎていった。
戦争が終わってから早いもので二ヶ月が経ち、季節はあっという間に冬へと移り変わった頃、私は火影室でカカシさんの手伝いをしていた。
「だーかーらー、なんでフリーズした瞬間あちこちボタン押しまくるんですか！」
「だって動くかもしれないでしょーよ！」
「パソコンが固まったら一旦何もせずにじっと待つってあれほど言ったでしょう！？」
私はそう言いながら、彼の目の前にあるパソコンを再起動させる。
「あーあ...これ、またデータ吹っ飛んだんじゃないですか？」
「はぁ.....もう勘弁してちょうだいよ.....」
カカシさんはそう言うと座っていた椅子の背もたれに体を預けた。その横で私は必死にパソコンのデータをチェックする。
つい最近、この木ノ葉にもようやくIT文化の並が訪れ初めたのをきっかけに、火影室でも作業効率アップを計ってか最新のノートパソコンが置かれるようになった。
しかしやはりまだまだ日常的に使用するには制度があまり宜しくないパソコンの為、できることといえば限られている。
その為もちろんエラーなんかも多く、そんな初めて文明の力をいきなり使いこなせと言ったところでそう簡単に行く訳もなく.....案の定、カカシさんはタイピング等の操作はできるものの、機械の仕組みとまでとなると流石に少し根を上げていた。
そこでピンチヒッターとして呼ばれたのが私。私が自分の世界に似たような機械が既にあったということを伝えると、すぐ様火影の事務作業のサポート役という仕事を受け渡された。
幸いにもパソコン自体は前の世界で使っていたものと作りはほぼ同じの様で、ある程度なら何とかはなりつつある。.....しかしまあ何でかは知らないが、この人はよくデータを飛ばすのだ。
この人...もしかしてパソコン音痴なのか...？
「写輪眼があれば一発なのにねぇ...」
「そんなこと言ってる暇あったらパソコンの仕組みくらい覚えましょうよ...」
「そんな時間ある訳ないでしょ...」
カカシさんがそう言うと、目の前に置かれた書類が一束バサッと落ちた。他にも山のように積まれた書類がカカシさんのデスクには置かれている
「「.......はぁ.....」」
その様を見て、私達は深いため息を吐いた。
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千 - 続き嬉しいです！カカシ先生尊い…。 (2020年5月26日 8時) (
レス) id: 1380412b8e (このIDを非表示/違反報告)
透羽-とわ-(プロフ) - ここまでイッキ読みしてしまいました〜！カカシ先生が尊い！！これからも更新頑張ってください！！ (2020年5月24日 23時) (レス) id: 71f7d12171 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - BORUTOのコクリと夢主が付き合ってる設定の小説も書いて欲しいです (2020年5月24日 20時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 続編おめでとうございます！！続きがとても気になります！！！カカシ先生大好きなのでこのお話大好きです。更新頑張ってください (2020年5月24日 1時) (レス) id: 373120d77d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：色葉 | 作成日時：2020年5月24日 0時
