第496話 ページ7
「は〜いストップ」
「「「！！」」」
突然私と男達の間にスっと人影が現れる。
「君たちねぇ...嫌がってる女の子に無理やりこんなことしていいと思ってるの？」
「は？なんだてめ.....いってえ！！」
するとその人は私の腕を掴んでいた男の人の腕をギュッと掴む。軽くミシッという聞こえてはいけない音が聞こえたのは気の所為だろうか...。
「...ってめェ何しやがる！！」
「何って...君たちがこの子にしたことをオレもやっただけだけど？」
「はぁ！？」
「っお、おい！コイツ.....！」
カッとなり目の前の男性に逆上する男。しかしその顔を見た瞬間、ピタッと反抗するのをやめた。
「あ！？.....なっ、火影！？」
「おい...流石にやべーって！」
「逃げるぞ！」
「.....チッ！覚えてやがれ！！」
そう吐き捨てるなり、男の集団はそそくさとその場を去っていった。
「.....フー...危なかったな。大丈夫か？」
「.....」
そう言いながら地面に落ちたリンスの袋を拾い上げるカカシさん。しかし私はあまりの一瞬の出来事に、思わずぽかんと固まってしまっていた。
「はいこれ.....？A？」
「.....な...なんでここに...？」
「？んー.....助けてって聞こえたからかな」
そう言ってニコッと笑うカカシさん。
「っそうじゃなくて！」
「.....ホントはたまたま。里の見回りしてたら偶然ね.....でも間に合って良かった」
「...そ、そうだったんですね...」
呆気にとられながらもリンスの入った袋を受け取る。
「.....あ、あの、助けてくれて...ありがとうございます.....ホントは忍術使って逃げようとしたんですけど.....出来なくて.....ほっ、本当ならあんな奴ら一発なんですけどね！...っだから」
「A...」
必死に言葉を繋ぐ私。しかしその言葉を遮るかのように、私の頭の上に、優しく彼の手が乗った。
「.....怖かったろ」
「.......
めっっちゃ.....！！」
その途端、我慢していた涙がポロッと零れた。
忍者なのに情けないと思う。それでも涙は止まらなかった。
「だって私.....あんなの初めてだったから.....あんなに怖いと思わなかったんですよ.....！」
「.....当たり前でしょ...Aは忍である前に、一人の女の子なんだから.....助けが遅れて悪かったな」
「.....いや.....大丈夫です.....助けてくれて...ありがとう.....」
「...どーいたしまして」
そう言って、カカシさんはまた優しく笑った。
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千 - 続き嬉しいです！カカシ先生尊い…。 (2020年5月26日 8時) (
レス) id: 1380412b8e (このIDを非表示/違反報告)
透羽-とわ-(プロフ) - ここまでイッキ読みしてしまいました〜！カカシ先生が尊い！！これからも更新頑張ってください！！ (2020年5月24日 23時) (レス) id: 71f7d12171 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - BORUTOのコクリと夢主が付き合ってる設定の小説も書いて欲しいです (2020年5月24日 20時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 続編おめでとうございます！！続きがとても気になります！！！カカシ先生大好きなのでこのお話大好きです。更新頑張ってください (2020年5月24日 1時) (レス) id: 373120d77d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：色葉 | 作成日時：2020年5月24日 0時
