第506話 ページ17
「さて...戻るか.....A?」
「!あっはい!すいません!」
気がつくと会計を済ませたカカシさんが私の所へと戻ってきた。私は慌てて返事をする。
「?どうかした?」
「いえ、別に.....」
「...ふーん.....」
本当のことなんて言える訳もなく、適当に誤魔化す。
「...あっ、そうだ!ついでにみんなに差し入れ買って帰りましょうよ!この間いい感じの.....」
「.....あのっ!」
一刻も早くこの場を去りたいと思っていた私。しかしその願いは先程の女性軍団のうちの一人によって、叶わぬものとなった。
「火影様...その、私...この間助けていただいた.....」
「.....ああ、あの時の.....」
店を出た矢先、突然私とカカシさんの会話を遮って割り込んできた例の女性。当然会話の流れは彼女が主導権となる。
「あの時は本当にありがとうございました!あの...私あの時すごく助かって.....」
「いいよそんなに気にしなくて。人は助け合ってなんぼだからね」
二人の会話を影に隠れてじっと聞く。別に会話くらい誰とだってするし、私がどうこう口出しする権利は無いのだけれど.....。
.....なんだろ、なんかモヤモヤする.....。
結局その後も長い間会話が続いて、ようやく折の着いたところでカカシさんは女性との会話を終えた。
笑顔で女性に手を振り別れを告げるカカシさん。その姿を見て、また少し何故か嫌な気分になった。
「.....さて...悪いなA、長いこと待たせて.....」
「.....いえ、じゃあ行きましょうか」
何とか作り笑いをしてそう返した私。自分でも思う。若干無理がある笑みになっていたんだろう。流石のカカシさんも私の異変に気がついたらしく、不思議そうな顔を向けられた。
「.....?お前...なんか怒ってる?」
「え?いや別に怒ってないですよ!なんで私が怒らなきゃならないんですか!」
「いやでも.....」
「...すいません、ちょっと流石に疲れちゃってて...でもこの後ちょっと休憩入れようと思ってたんで大丈夫ですよ!早く戻りましょう」
「.....そうか...無理するなよ」
「はい!」
...そうだ。なんで私がこんなことでイライラしなきゃいけないの。別に誰も悪いことしてないじゃん。
仮に疲れてるって理由であんなにイライラしちゃったとしたら、どんだけ最低な人間だよ私.....ダメだ、ちょっと落ち着こう。
「.......」
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千 - 続き嬉しいです!カカシ先生尊い…。 (2020年5月26日 8時) (レス) id: 1380412b8e (このIDを非表示/違反報告)
透羽-とわ-(プロフ) - ここまでイッキ読みしてしまいました〜!カカシ先生が尊い!!これからも更新頑張ってください!! (2020年5月24日 23時) (レス) id: 71f7d12171 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - BORUTOのコクリと夢主が付き合ってる設定の小説も書いて欲しいです (2020年5月24日 20時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 続編おめでとうございます!!続きがとても気になります!!!カカシ先生大好きなのでこのお話大好きです。更新頑張ってください (2020年5月24日 1時) (レス) id: 373120d77d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:色葉 | 作成日時:2020年5月24日 0時