【斉木楠雄のΨ難】僕の幼馴染はマトモ…なはずだ。 (ページ1)

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49話ページ1

斉木楠雄side

久留美｢あー！！トオル君がテレビに出て…｣
『私はもう寝ますおやすみなさい。』
久留美｢もーまだ早いじゃない〜！｣
國春｢え？誰だって？｣
久留美｢えぇ！？パパ知らないの！？六神通君よ！今一番人気の若手俳優じゃない！私すっかりファンになっちゃったの〜♡｣
『(私の方が演技上手いし。)』

Aさん…
映画館のことまだ根に持ってるのか…
まぁ僕も持ってないと言えば嘘になるが。

國春｢え…じゃあ…パパとその…トオル君……どっちが好き…？｣
久留美｢え？決まってるじゃない！もちろんパパよ！！パパに比べたらトオル君なんて糞に群がる蝿よ♡｣
國春｢ママ…！｣

言い過ぎだと思う。

國春｢僕もママと比べたら全ての女性が便器にこびりついたうんこにしか見えないよ…♡｣
久留美｢パパ…♡｣

どっちも例えが全然ロマンティックじゃないな。

國春｢ママ…♡｣
久留美｢パパ…♡｣

2人がキスをしようとする。

ピンポーン

タイミングが良いのか悪いのかインターホンが鳴る。
トレンディドラマか。
インターホンを無視し2人はキスをした。
するんだ。

久留美｢あら？来客かしら？｣
國春｢もう空気読めないな〜誰だ一体？｣

空気読めてないのはお前らだろ。

久留美｢はーい、どちら様…！！？きゃあああああ！！！｣
國春｢！！どうしたママ！？｣
『久留美さんどうし…楠雄くん？』
楠雄《Aさんは絶対行かない方が良い。》

僕はAさんの腕を掴み、行かせないようにした。
さて、と……面倒臭い事になったぞ。

六神｢夜分遅くに申し訳ありません。斉木楠雄君のご自宅はこちらでよろしいでしょうか？｣

國春｢あっれェェー！？テレビの人だー！！｣
久留美｢キャー！！何でトオル君が家にー！？｣

うるさい、近所迷惑だ。

『…私、やっぱり、寝る。』

じゃあ僕の腕を離してさっさと部屋に行くんだな。

國春｢楠雄どういう事だ！？知り合いなのか！？｣

知り合いではないが来る事は知っていた。
全く会いたくないが学校や街中で待たれても困るから仕方ない。
Aさんに悪いとは思うがな。

久留美｢どうぞ〜。｣
六神｢どうもありがとうございます。｣
久留美｢キャー♡｢ありがとうございます｣だってー！！｣
久留美｢近くで見るとやっぱ普通の人とは違うなぁ〜。｣

早く用件を済ましてくれないだろうか。
僕の腕を掴んでるAさんの力が強くなってきてる。