第129話 ページ47
「……いいか？そもそもチャクラってのは、身体エネルギーと精神エネルギーが組み合わされて生み出されるものだ。ここまでは分かるよな？」
『それは分かります』
さっきサクラも丁寧に説明してくれてたしね。流石に分かる。
「でもお前はこの世界に来るまでにその二つのエネルギーを組み合わせた事が無かっただけでなく、寧ろ感じとることすらできなかった…と、いうことはだ……」
『ということは？』
「要するに、お前の体にとってのチャクラってのは"必要とされていないもの"なんだよ」
『必要と……されてないもの…？』
「そ。まあ分かりやすく言えば……そうだな、人間の臓器で言うと盲腸みたいなもんだ」
『も、もうちょう……？？うん？？』
カカシさんの言っていることが未だによく理解できず、頭上ににクエスチョンマークがぽんぽん浮かんでいる気がした。
そりゃいきなり盲腸とか言われて困惑しない方がおかしいのではなかろうか。よって話が理解できないのは決して私がバカなせいではない。ハズ。
「それを無理矢理引き出して使えるようにした…と、言うことはだ。恐らく、お前の場合はまだチャクラが完全に体に慣れきっていないんだろう」
『…うーん…なるほど……？』
「…ほんとに理解してる？」
『なんかよく分かんないけどなんとなくは分かりました』
「どっち」
『どっちも』
…逆にさっきの長文いきなり聞かされてパッと理解できる人の方が少ないんでしょ絶対。そう思い、眉間にシワを寄せて再び頭のなかでカカシさんの話を整理する。するとそこで一つの疑問が浮かんできた為、それをカカシさんに尋ねる。
『…で？結局私はどうすりゃいいんですか？』
「ま！そうだな…こうなると、もうコントロールどころの話じゃあないな。寧ろそれ以前の問題だ」
『え、なにそれつまりはもうどうしょうもないもないってことですか？』
「否定はできないな。慣れなんてのは時間の経過の問題だし…」
『そ、そんな…！！』
カカシさんに受け入れがたい現実を突きつけられ、ズーンという効果音が付きそうな程、大いにショックを受ける。
「…ま！そう落ち込むな。オレも何かいい方法が無いか、できる限り考えてといてやるから」
『えぇぇ……うん、まぁ…はい……』
そんな私にカカシさんはフォローを入れてくれるものの、今となってはそれすらも虚しく感じるのものなのであった。
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色葉(プロフ) - 星月夜*ミルトニア[3DS]さん» 本当ですか！？ありがとうございます！！更新頑張ります♪ (2017年9月24日 0時) (
レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
星月夜*ミルトニア[3DS] - イラストのクオリティヤバイ………また見てみたいです！更新頑張ってください！ (2017年9月23日 22時) (レス) id: 4d66220430 (このIDを非表示/違反報告)
色葉 - 輝夜さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！楽しんで頂けているようで何よりです♪頑張ります！ (2017年9月21日 6時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - 面白くていつも更新ワクワクしながら待ってます！これからも頑張ってください！！ (2017年9月20日 18時) (レス) id: 88c1b11d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：色葉 | 作成日時：2017年9月13日 6時
