にわめっ！ ページ2
そこでお前達の出番だ！
なんてカッコいいことを言われたけど、ぴんと来ない。
「じゃあ、俺は甘味処にでも……」
切「いつの時代だよ！！」
飯「ツッコミどころが違うのではないだろうか？」
上「うぇいうぇい」
『あ、せんせーいっちゃった……』
光の速さで消えた先生は放っておいて……。
さて、作戦会議だ。
緑「まずは村の人たちへ聞き込みをしないと……」
麗「そうやね！女子と男子で別れて行こう！」
八「ちょっと待つのですわ、個性の相性でペアを決めた方がよろしいのではないでしょうか」
飯「そうだな！八百万くんの言う通りだ！」
爆「俺は一人でいい」
轟「俺も、一人の方がいい」
『もー、そういうこと言わないの！かっちゃん』
爆「かっちゃんっていうなクソアマぁああ……んぐっ！？」
瀬呂くんが、かっちゃんの口を塞いで大きな怒号を遮った。
ナイス瀬呂くん！！グッジョブ！！
切「でもさ、この町、敵に囲まれ放題じゃねぇか？」
『周りが森林だからね〜』
砂「でもよぉ、……俺達が森林に足を踏み入れたらそれこそ、敵の思うツボじゃねぇのか？」
緑「それもそうだなぁ」
常「では、障子、口田、紫藤それと俺で森の見回りをしよう、３人ともいいか？」
障「もちろん」
口「♪♪♪」
『いいよぉ〜』
爆「テメェらじゃあ主戦力になりもしねぇじゃねぇか、俺も行く」
『じゃあ、かっちゃんは別行動で』
爆「はあ？？」
『さあ行こう！！』
緑「ちょっと待ってしとっぺ！
夕刻になったらまたここで落ち合おう！」
『りょーかい！んじゃあ、また！』
まだまだお怒りモードのかっちゃんを引き連れて、デクに手を振り、他の３人と森に足を踏み入れる。
鬱蒼と草木が生い茂り、ぼうぼうと伸び続けていることから、誰にも手入れされていない森だということがわかる。
「おい、ちょっと待て」
爆「ああ”？？」
『どうしたの？轟くん』
轟「俺も爆豪についていく」
爆「アア”？ついてくんじゃねぇよ、半分野郎」
轟「……やっぱやめようかな」
常「轟がいるなら、安心だな。頼んだ、」
轟「おう、頼まれた
……行くぞ、爆豪」
爆「テメェが俺様に命令すんじゃねぇ、クソが！」
首根っこを轟くんに捕まれて、引きずられていくかっちゃんに、心の中で哀れみの念を送りつつ、常闇くんに向き直った。
『常闇くん、作戦はいかに！？』
「ああ……それなんだが―――」
常闇くんの話す作戦内容は実にうまい個性の使い方だと思った。
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