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序章 ページ1
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どうして こんなに苦しいのか わからない。
どうして こんなに痛いのか わからない。
誰かから逃げていたようで、この状況を望んでいたようにも思えた。
誰かに殺されかけた。
それは自分の状態から明らかだった。
どこからともなく出血していて、呼吸をする度に内臓が潰れるような激痛が走った。
こんなところで死ぬわけにはいかない。
絶対死ぬな、わかったよ、そう約束した。
意識が薄れ、自分が薄れ、私は瞼を閉じた。
もう死んでしまうと思った。
否 死んだと思った。
走馬灯すら与えられず、涙すらも流れなかった。
そんな時、誰かの足音が聴こえた。
人は死んだ後でも、脳と意識は8時間ほど生きているそうだ。
聴力は死んだ後30秒だったか 機能しているらしい。
私は安堵して、死を受け入れた。
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