梟谷の最恐策士 弍【HQ！】【男主】

もはやキャラ崩壊 ページ4

さあ地獄のスケジュールの幕開けである。


井闥山学園へGO。


体育館に近づくほど、ボールの落ちる音、スパイクが決まった音が段々と大きくなってくる。


青春やなぁ〜。



体育館シューズに履き替え、体育館へ入れば、流石強豪。練習の熱がすごい。


まあうちも負けてないけどな！木兎さんの熱は一般人10人分やから！




「…にしても監督おらんやん。トイレか？」

小森「えっ！薙！？」

「もとやん！久しぶりやね」

小森「マジでビビった。なんで連絡してこないんだよ〜」

「驚かせたかったんや〜。ごめんごめん…ぁ」

小森「？」


もとやん…後ろやばぁい

般若だ般若。



佐久早「…なんで俺より先に薙くんに声かけてるんだよ」

小森「うわああっ！？」



もとやんが悲鳴を上げて僕の背中に隠れた。うん、可愛い。


とうの般若、佐久早聖臣は僕の前に来ると背中にいるもとやんを睨んで僕の手をにぎにぎしてくる。


どこいった潔癖症。





「なぁ聖臣。なんであんな般若みたいな顔になってたん？そして何故いつも手をにぎにぎするん？ん？」


佐久早「…薙くんの手は柔らかくて冷たい。それにいつも清潔なの知ってる」

「お前いつバッグの中見たんや！？」


確かに除菌シートや制汗剤は入っとるけど。(８割こいつのため)


聖臣は僕と会うと頭がおかしくなるのは事実らしい。(もとやんから聞いた)


しかし、あの般若顔といい、クネクネした髪といいなんか怖い要素豊富な佐久早聖臣くん。


今度ピン渡したろ。



「ってちゃうちゃう。監督は？」

小森「監督なら…あ、戻ってきた」

「おー！おおきに。ほなまた後で」

佐久早「…」

「離してや〜聖臣」

佐久早「今度遊んでくれるなら離す」


恋人か！？



「分かった分かった。暇な時あったら教えて」


そう聖臣に言えば、ぱあっと表情が明るくなって、僕を快く離してくれた。









その光景を見て「え、待ってあんな表情見た事ない…」ってもとやんが呟いていたとかいないとか。

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