Number7. 【irxs】

↓　台本 ページ36

《Aちゃん！！久しぶり〜！！》


後日、らんくんに連れられてきたのはこさめくん。


ゆうくんはちょっと予定が合わなさそうだったみたい。


『久しぶり！らんくんから話は聞いてる？』


《聞いてるよ〜！ドッキリでしょ？》


『よかった、ちゃんと伝わってる。そう、ドッキリやりたいんだよね。』


通話越しでも、こさめくんが楽しそうなのがわかる。


《楽しみ〜相手は？いれいすのみんな？》


あ、そこは聞いてないんだ。今から説明するからいいけど。


『うん、みんなに仕掛けようと思って。…でね、ここに台本があるんだけど。』


本当はパソコンの方に入れたかったんだけど紙に書く方が楽だった。


写真で送るか、パソコンの方にデータ入れてから送るか…


《え、もしかして紙で書いた感じ？》


『大正解。バリバリのアナログ派なんだよね私。…じゃなくて。どうやって送るのがいい？』


《ん−…送ってもらってもいいんだけど〜…こさめが会いに行く方がいい？》


あ、そっか。


どっちにしろドッキリやるって言ったらこっち来てもらわないと困るのか。


流石に通話でドッキリやるのもあれだしなぁ…


『そうだね…だけどさ、こさめくん今どこにいる？京都出身だよね？』


《あ、今東京だよ〜！丁度こっちに用事あって！》


え、めちゃくちゃラッキーじゃん私。


じゃあ、お言葉に甘えて…


『ナイスタイミング！どうする？事務所だとバレるかな…？』


《うーん、それはそうだよね…どっかいい場所あるかなぁ。》


メンバーに来られたら困るんだよなぁ…


『…ん−、私の家来る？』


《えっ？いいの？》


こさめくんの言葉の続きは「メンバーさんすら入れないのに」かな。


『大丈夫だよ、ただリビングはダメかも…録音室なら全然。』


メンバーも録音室以外入れたこと無いんだよなぁ…


玄関の目の前に録音室あるから、そこから先行かせなければいいんだよね。


《じゃあ、お言葉に甘えて…いつがいい？》


「ちょっと待ってね」と断ってから、カレンダーを確認する。


明日…はメンバーと収録あるでしょ？で明後日ダンス練でしょ？


こさめくんがこっちにいる間にドッキリ実行まで運ばないといけないから…


『今週の土曜日、どう？』


《…うん、こさめも大丈夫だよ！じゃあ土曜日ね！》


『うん、またね〜！』


《ばいばーい！》


…よし、これで後は台本覚えるだけだ。


結局アドリブになりそうな気もするけど…いいとしよう。


楽しみ…！

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