鬼退治捌 ページ9
賢二朗side
昔から、というか、俺が夕太に出会った時から今までずっと夕太はどこぞの性悪共に絡まれていた。
夕太が気が弱いからなのか、はたまた性悪共が自分より弱い奴を下に立たせて自分は特別なんだと思っていたいのか。
いじめる奴らの心意はとんと分からないが、見て見ぬ振りをするのは俺のプライドが許さなかった。
それからというものどうにか夕太を助けようと、半ば殴り込みの形で何度か駆け寄った。
しかし、だ。何故か夕太が絡まれるのは予想の斜め上をいく場所ばかりだった。
探す時間に手をとられ、見つかったと思えばアイツらは居なくなっていて。
代わりに、泣いている、痛々しい夕太の姿が頭に強く残る。そんなことが結構、あった。
その日、また夕太がいなくなったから、今日こそは、と必死で探し出して、いの一番に、一番デカイ奴に飛び蹴りをかましてやった。
それからめちゃくちゃに喧嘩した。
でも、歳上の奴ら、しかも多数相手と殴り会うのは中々無理があって、もう夕方になっていた。でも、ただただ必死にしつこく喧嘩してたのが良かったのか悪かったのか、
「夜の化け物屋敷に行ってきたら、もうコイツをいじめない…！」と、言い放った。
もう体も限界で歯痒くも、夕太の手を引き、屋敷に向かった。
でもやっぱり怖いものは怖かった。屋敷に続く道を少しずつ歩く。
夕太と涙を浮かべ、小言を言い合いながらあっという間に着いてしまった戸の前。
やっと決心して俺が手をかけると、急に、視界が暗転した。
――気付けば俺は、意味のわからない二人組に囲まれていた。
ドッと嫌な汗が吹き出して、夕太は？何だ、誰だ、どうして、ここは？、さっきまで外に、
そんな言葉が頭を埋め尽くした。そして、目の前にいる、女の人から向けられる目が、明らかにおかしいことにも気づいてしまった。
まるで、獲物を見るような光りのない目で見つめてくる。
殺す、とか、食べる、とか、微かに聞こえてくる言葉に、生まれてから感じたことのない恐怖が、襲った。
それからは苦痛の時間だった。何を喋り掛けられても頭に入ってこない。
あぁ、もう駄目だ、限界が近づき、意識を手放そうとすると。
突然目の前に現れた、青髪の、刀を持った男の人。
そしてその人は、俺のことを軽々担いで、一瞬でその場を去った。
俺にはそれが、スローモーションにさえ見えて。
名前も分からないし、なぜここにこの人がいるのかも分からない。
けどこの人は紛れもなく命の恩人で。
――俺の、ヒーローだ。
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ねぼけ - みかんさん» みかんさぁんッ！お久だァ！！返信遅くなってすみません＆全然更新できてなくてごめんなさいぃぃ！！（土下座）みかんさんと読者様のコメントが！マジで！！生きる力！！（重い）ホントにありがとうございます（大泣き）全然迷惑じゃないからこれからも遊びに来てね！！ (2023年3月8日 22時) (
レス) id: b257397a37 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - (続き) 今あるお話を一万回でも百万回でも読み返して、会話っぽいけど会話じゃないくらいのおふざけコメントを送り合うって言うのを！！ねぼけさんが！！迷惑ではないなら！！頻繁にではなく！！二ヶ月置き程度で！！…出来たらいいなと思ってい#%;@(小声) (2023年2月19日 13時) (レス) @page26 id: 690023fd12 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - NE★BO★KE★さーーーーーーーーーーーん！！！！お久ですう❤(( 何十年未来でもねぼけさんを待ってるOrange🍊です★ でも私正直、ねぼけさんに無理して欲しくないので！ (2023年2月19日 13時) (レス) @page26 id: 690023fd12 (このIDを非表示/違反報告)
ねぼけ - みるくるみさん» ありがとうございます！今までは私が夢主を書くのが苦手であまり手を出してなかったのですが…ちょっと番外編とかで書いてみようかな！？と思っております！！果たしてそれはいつになるのやら…（なんだコイツ）気長に待っててくれると嬉しいです！ (2022年12月3日 12時) (レス) @page24 id: 83650a3b8c (このIDを非表示/違反報告)
みるくるみ - とてもおもしろいです！！女主がいるバージョンも見てみたいです！ (2022年11月29日 15時) (レス) id: 84f17b04e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねぼけ | 作成日時：2022年1月21日 23時
