【マギ・トリップ】運命に抗う者が幸運を手に入れる__second-始まりの旅路-__ (ページ43)

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第86夜瞳の熱ページ43

激痛と死を覚悟する。
こんな攻撃を受けて生きてられるはずがない。

『＿＿いいのか？』

、、、え？何が？

『いいのか？死んで。
いいのか？こんなところでこんな奴に殺されて。』

、、、言い訳ないよ。
でも、しょうがないんだ。

避けられないんだ

『こんな奴らの思い通りになるのか？』

だからなりたいわけじゃないって！

どうしろっての！？
金属器とかなんて持ってない！ましてや魔法だって使えない！！

ここから生き残れる方法なんてない！！

『、、、あるさ。その力に、お前はまだ目覚めていない。』

その、、、“力”、、、？

スローモーションどころか停止したようだった視界が動き始める。

同時に左目が焼けるような熱さに襲われた。

焼けるような痛さと迫り来る矢の恐怖に目を瞑る。

、、、が。身体に痛みはなかった。

まだ痛む左目を手で押さえながら恐る恐る目を開ければ。

「な、なぜ、、、貴方がそれを、、、っ！？」

驚く玉艶とその周りの奴ら。

私を包む、薄い光の幕のようなもの。
これって、、、

「なぜ、、、”防護魔法“を、、、！？」

そう。防護魔法、、、ボルグ。
な、なんで、、、！？

「しかも、その目はいったい、、、！？
しかも、、、その額の紋章、、、！！」

「＿＿＿＿！？」

玉艶が何を言っているのか全く持って理解できない。

ただ一つわかるのは何時の間にやらいたイスナーンが酷く驚いた顔で何か言ったこと。

一体何がおこってるの、

そう口にしようとした瞬間、頭にまるで金槌を振り下ろされたような衝撃が走る。

何が起こってるのか確認する暇もなく薄れていく視界と意識にの中で最後に見えた物。

何かを叫ぶ玉艶。
、、、酷く、悲しそうな顔をして呟くイスナーン。

＿＿＿い____せ。お__がい____かいを＿＿＿

あまりに途切れ途切れのその言葉を私は聞き取ることが出来なかった。

もう、、、何がなんだかわかんないよ＿＿...

＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
＿＿

すまないな、、、A。

でもまだ、、、まだなんだ。
ここまでは下準備に過ぎない。

いずれ、、、お前も思い出す。
自分の正体。
俺たちの、世界を。

＿＿＿本番は、ここからだ。