【マギ・トリップ】運命に抗う者が幸運を手に入れる__second-始まりの旅路-__ (ページ23)

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第68夜ダンディな魅力ページ23

「じゃあなお嬢ちゃん。

そうだ、レームには奴隷狩りの奴らがいるから気をつけな。お前さん、可愛いから」

船を降りたところで船長さんに声をかけられる。

奴隷狩りか。
ジャミルを思い出すな、、、

でも大丈夫！
私なんかをさらったところでいいことなんて一つもありせんから！

「大丈夫だって！
お世辞はいりませーんー！
でも心配ありがと！じゃあな！」

がっはっはっ、と豪快に笑いながら手を一振りし船の中に戻る船長

それに仲良さげに手を振り返す私をシンドバッドは不思議そうにみてきた

「なに？」

「彼と何時の間に仲良くなっていたんだい？
無愛想だと彼は有名だが」

へえ。あの人そんな噂なんだ？

そんな感じしないんだけどな

「話してみればすごいいい人だったよ？いろいろ教えてくれたし」

はじめは戦国時代にいそうとか思ったけど
全国統一を命がけで狙ってそうとか思ったけど

見た目いっかついだけで中はいい人だった

なんかなー。

海の男！って感じだったな
シブくてかっこよかった、、、！

おっちゃん王といい船長さんといいこの世界はいい雰囲気を醸し出すおじさん多いな

ナンパしてきた酔っ払いどもは別だけど

あとシンドバッドも別。
何か違うっていうか、、、だって葉王だし？

「才能ってやつですかね」

「だな。俺にもこの短期間にあそこまで打ち解けるのは無理だろう。
少なくともジャーファル、お前にはない才能だ。」

「ほっといてください」

「マスルールにもないな。ジャーファル以上にないな。」

「わかってるっすよ、、、」

三人がこんな話をしてるとも知らず私がおじさまたちのダンディな魅力に気づいていたとき

「シンドリア御一行様ですね。
こちらへ。案内しましょう」

爽やかな声が後ろから。