【マギ・トリップ】運命に抗う者が幸運を手に入れる__second-始まりの旅路-__ (ページ17)

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第62夜知らなくていいことページ17

「貴方は知るべきではない」

「、、、でも狙われたってことは少なくとも無関係な話じゃないだろ。」

「そうですが、、、それでも、です。
貴方が知る世界とは程遠いものですから」

そう言ったジャーファルの目は本気でどこか怨みのこもった目だった。

シンドバッドといいジャーファルといいアル・サーメンのことになると雰囲気がガラリと変わる

ジャーファルなんてまるで別人のように。

でも残念ながらアル・サーメンのことは知ってるけどね。

なんてことを考えてるとずっとどこか遠いところをみていたジャーファルが我に帰ったのか慌ててもとの表情に戻った。

「、、、今日の夕刻あたりにはこの国を出ますが、怪我した直後で大丈夫ですか？」

「、、、うん、大丈夫だと思う」

だからちょーっと街を散策、、、

「そうですか。
ああ、くれぐれも安静に、、、ですよ？」

「え」

「いいですか？安静に、です」

「うぇい、、、」

うぅ、あの笑顔は反則だろ、、、

あ、恋愛方面じゃなくて怖い方面でね。
逆らったらどうなるんだか、、、！

ジャーファルは絶対ですよ、と釘を刺して部屋を出て行った。

おお、最後まで素晴らしいスマイル。

だがしかーーーし！

ここで従わないのが私なのである！

だってせっかく来てるんだし！
何もみずに帰るとかもったいないじゃん！？

ばれなけりゃダイジョーブダイジョーブ！

「さーーーって！レッツゴー！」

外にばれない程度の声でそういい、窓から外へと飛び出した

ストっと華麗に庭の芝生に着地する。

、、、、ちなみに部屋は一階な。

多少男子と喧嘩してたからって漫画の世界みたいに3.4階からとかは無理無理

ってここ漫画の世界じゃん。
もしかしてできんのかな？

こう、、、建物から建物に飛び移ってみたり！

「、、、よし」

ここでやってみようとか思ったのが運のつき。

いやまぁ完全に自業自得なんだけど

「よっこらせ、、、と」

女子らしくない声を出しつつよじ登ったのは庭にあった塀の上。

高、、、

そのちょうど向かい側には庭に設置されてる小さな温室の屋根

深呼吸をして。

さあ。

「とりゃあっ！」

ジャンプーーーーっ！！！

アイッキャンッフラーーーーーーーイッ

そして私は華麗に着地。

なんてことはなく。

見事に塀と屋根の間に一瞬浮く。
でもって落下

やっぱりダメだったーーーーーーーーーー！