【マギ・トリップ】運命に抗う者が幸運を手に入れる__second-始まりの旅路-__ (ページ14)

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第59夜どうせならもーちょい早くページ14

「この子に、手を出すな」

私と2人の間に立つシンドバッド。

あまりのタイミングのよさに思わずかっこいいと思わざるをえない。

でもどうせならこんなピンチになる前にきて欲しかったなぁー

「これは、、、シンドバッド王じゃないか」

「予想外だったかい？」

そう問いかけるシンドバッドの目はとても冷たくて。

今までみたことのない目。

自分が睨まれてるわけでもないのに背中にゾクリ、と寒気を感じる。

「いや、、、一緒にいるのは知っていたからね。

そう簡単にいかないとは思っていたよ」

そんなシンドバッドに対して口に笑みを浮かべてにこやかに返すイスナーンを今は尊敬します

すげえ

私100%無理な自信があるんだが。

「今回はこの辺でおいとまさせてもらうとするよ。

ただ、彼女は連れていくけどね」

「うわっ！？」

突然魔法か何かで持ち上げられ、絨毯の上に乗せられる。

おお、コレ浮いてる。

あれか。空飛ぶ絨毯ってやつだな！
おお、、、まさか乗ることができる日がくるとは、、、！

なんて言ってる場合じゃなかったああああ!!

なんか絨毯上昇なぅ！？

お隣にはなんとジュダル君！

イスナーンは
「たのんだよジュダル殿」
とか言って1人そそくさと去ってったし

、、、あ。下でなんかシンドバッド叫んでる

なに？降りて来い、、、か？
無理無理無理。

こんなとこから飛び降りたら私死んじゃうよ。

HAHAHA。

、、、金属器は？

あれ使えば飛べるし私を助け、、、

、、、。

あいつ持ってねええええええ！！！

またどっか置いてきたのか！？

あれだけかっこよく登場しといて持ってないとかアリなのか！

、、、あーもうなんか逆にシンドバッドらしいかもしれない

さすが葉王。

「なぁ」

いつのまにやら絨毯は上昇をやめて停止していた

？今話しかけられた？

「お前さ、、、運命ってどう思う？

俺はもう、、、わからない。」

「運、、、命、、、？」

ドンッ

「っ！？」

いきなり押されて私の体は真っ逆さまに落ちて行く

運命をどう思うって、、、

俺にはもうわからないって、、、
どういうことだよ？

アル・サーメンに連れてかれてからお前に何があったんだよ、、、

じゃあな、というそっけない言葉と私を呼ぶ声が耳に残っていた