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大我side
「えほっ、ぜぇ、けほけほっ、シュッ、」
北斗が部屋に戻ったあと、なんとなく息苦しさが悪化した気がして、カーディガンのポケットに突っ込んでおいた吸入器をくわえた。
「はぁ、こほ、」
幸い発作は軽いものだったようでベッドに暫く座っていると咳も喘鳴もほとんど治まった。
「…、どうしよ、かな。」
サイドテーブルに置かれたかかりつけの病院からの検査結果の紙をみてまたひとつ、ため息をついた。
というのも今日は月一の検診で、想像以上にひどい数値に主治医にはまさかの強制入院治療を命じられて。
そう告げられた時頭によぎったのは他の誰でもなくたったひとりの弟のことだった。
俺のお節介のせいか、反抗期のせいかいつからかまともに口も聞いてくれなくなった北斗。
それでもだれよりも心配性で心優しいことを知っているから。
だからこそそんな北斗に病気が悪化したことを話せるわけがなかった。
「…っくしゅ、」
ゾワっとした寒気になんだか嫌な予感がして、早めに寝ようと電気を消してまた横になった。
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ゆん - 更新楽しみにしています (2月25日 14時) (レス) id: 1f3daddeea (このIDを非表示/違反報告)
なる - 更新うれしいです!ありがとうございます! (11月15日 20時) (レス) @page26 id: b593d6990a (このIDを非表示/違反報告)
yun - 気長に楽しみにお待ちしております!いつも更新ありがとうございます :) (8月12日 11時) (レス) id: 71f21611c1 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - のあさん» しばらく更新は厳しいですが閲覧は0815で可能です!よろしくお願いします🥹 (7月28日 22時) (レス) @page18 id: bcb8e1b2ca (このIDを非表示/違反報告)
のあ - 主様の作品全部大好きです♡!良ければなんですけど(がんばる君に。)のパスワードを教えていただけませんか?お願いします!! (7月28日 22時) (レス) id: c5462c43aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛 | 作成日時:2023年7月6日 23時