139 Gryffindor versus Ravenclaw ページ40
「…え、今なんておっしゃっいました？」
Aは何か幻聴を聞いたようが気がして、まじめに問いかけたが相手にはそう取られなかったらしい。
「聞かなかったふりをしても遅い、君にはうちのシーカー代理を引き受けてもらう。
足首をひねってしまったとかでな、試合の欠場はできん。
試合前にポリジュース薬を飲んでくれ、それできっとうまくいく。」
クィディッチの格好をした上級生の男はそう告げた後、隣にいた女性を置いてさっさと出て行ってしまった。
「あ、あの…ごめんなさい。
こんなことに巻き込んでしまって。」
青白い顔をしたその女性は、見たことはあるがイマイチ名前が思い出せない。
Aが首を傾げいていると、噂は本当なのね、と嫌味にしか聞こえない言葉を言った。
「今、なんて？」
「噂は本当なのねって言ったの。
自分のお気に入りの子の名前しか覚えないって、チョウ・チャンよ。
今回はよろしく。」
そう言って彼女は自分の毛を一本取って、グツグツと煮えだったゴブレットの中にそれを入れた。
瞬間、綺麗なサファイアのカラーになったそれ。
Aが目を見開いていると、さあ飲んでと差し出される。
Aは恐る恐る手に取った。
色は綺麗だが綺麗すぎて飲む気にもなれない、嫌だと言おうとすると、いいから飲むの！と押し付けられた。
飲む以外に方法がなくて、Aは咳き込みながら飲んでしまった。
すると、身体はみるみるうちに変わっていく。
空色の瞳が漆黒の色に
鳶色の髪は漆黒の髪色に
少し低めな身長は伸びて、手は少しだけクィディッチの選手らしく皮膚が硬い手になった。
洗面台を除けば、間違いなくそこにいたのは、チョウ・チャンそのものだった。
「うん、完璧ね。」
にこりとなぜか上機嫌で笑う彼女に、Aは腹が立った。
だが彼女はグイグイと彼女の背を押して、
「そのまま一時間うろついて、チョウ・チャンとして接してちょうだい。
誰にもバレなかったら合格だわ、そしたらクィディッチの練習をしましょう。」
とやっぱり笑顔で言われる。
冗談じゃないと答えようとした時、しいっと唇に指が当てられた。
「気をつけて、声までは変えられないの。
それじゃあ頑張ってね。“わたし”」
にっこりと笑って突き放した彼女に、Aが殺意が湧いていると、チョウ？と後ろから声がかけられた。
振り返った先には少し耳の赤いハリーがいる。
ハリーのグリンアイズがまっすぐ、A、ではなくチョウを見つめていた。
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イライザ(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます。少しずつ変化を与えられたらと、頑張っております。これからもご覧いただけたら幸いです。 (2019年9月6日 3時) (
レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 拝読させて頂きました。ハリーポッターシリーズは以前から好きだったので夢小説も自然と興味が出ていました。夢主とドラコの関係性が好みでした。 (2019年9月5日 9時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - うさみゅ。さん» ありがとうございます！こちらこそ、読んで頂けるだけで幸いです。挨拶の方は一つ一つ丁寧に書こうという戒めで、書きました。これからもご愛読頂けたら幸いです。 (2019年7月25日 10時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
うさみゅ。(プロフ) - こんばんは。夜遅くに失礼します！題名に惹かれて読み始めたのですがとても面白いですね！まだ2までしか読んでおりませんが続きを早く読みたくなりました。ようこそ、これがの挨拶もとても素敵だと思いました。更新の方頑張ってください。 (2019年7月25日 3時) (レス) id: 3ec25a42f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｉｒａｉｚａ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月8日 0時
