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Aが出て行ってしまった後を大慌てで追いかけたハーマイオニー。
「A！！待って、次の授業はそっちじゃなくて。」
「っ、」
駆け寄ってきた彼女に涙をためた顔で振り返ったAに、ハーマイオニーはごくんと喉を鳴らした。
「私、なんてこと…」
ふらりと倒れる様にハーマイオニーの肩にもたれかかると、ハーマイオニーは黙って受け入れた。
A、と優しい声が響くがハーマイオニーは少し黙ってから。
「少しだけ、サボりましょうか。」
とAに提案した。
Aはまさかハーマイオニーがそんなことを言うとは思えなくて、信じられない様に顔を上げた。
「待って、私、サボタージュまでは…」
「あら、戦友がこんなボロボロじゃ私、何もできないわ。
それに私たちにはこれがあるのよ、サボタージャなんてする訳ないでしょう？
そのかわり次の時間は大忙しよ。」
にこりと笑い、逆転時計を見せつけるハーマイオニーに、Aはふわりと笑った。
手頃な椅子に腰掛けたAとハーマイオニー。
Aは小声で、ハーマイオニーにこれまでのことを明かした。
ミーシャという猫と出会い、その猫ととても不本意な別れをしたこと。
ローレンス・フレッチャーという老人と出会ったこと
その後、孤児院出身のミレッジ兄弟に出会ったこと、そしてとても不思議なことを聞かされたこと
書店の店主の話、大量のマグル殺人事件の話、ローレンスという老人の不可解な噂。
情報の半分がドラコからだとは明かさず、Aは淡々と話した。
何故ならの時の彼らのやり取りを見る限り、Aの予想では彼らとドラコは限りなく仲が悪い。
名前を出した瞬間信じてもらえない可能性が限りなく高いと考えたからだ。
ハーマイオニーは黙ってAの話を聞いていた。
猫の話だけでなく、人間の話に移った時ハーマイオニーは直感的にこれは黙って聞いたほうがいいと察した。
結局Aの話は猫の話にとどまらず、彼女の周りにいる人たちのことまで広がった。
ハーマイオニーは、ミレッジ兄弟も書店の店主もローレンス・フレッチャーも、彼の孫娘のことも何も知らなかったが、三つ目猫の独白を聞いて一つピンときた。
「ねえ、A、貴方のペットだった、そのミーシャっていうのかしら？
彼は元は普通の野良だったって言ってたの？」
「え、ええ…」
Aは何か不自然なことを言っただろうかと思っていると、ハーマイオニーはとても難しい顔をしていた。
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イライザ(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます。少しずつ変化を与えられたらと、頑張っております。これからもご覧いただけたら幸いです。 (2019年9月6日 3時) (
レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 拝読させて頂きました。ハリーポッターシリーズは以前から好きだったので夢小説も自然と興味が出ていました。夢主とドラコの関係性が好みでした。 (2019年9月5日 9時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - うさみゅ。さん» ありがとうございます！こちらこそ、読んで頂けるだけで幸いです。挨拶の方は一つ一つ丁寧に書こうという戒めで、書きました。これからもご愛読頂けたら幸いです。 (2019年7月25日 10時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
うさみゅ。(プロフ) - こんばんは。夜遅くに失礼します！題名に惹かれて読み始めたのですがとても面白いですね！まだ2までしか読んでおりませんが続きを早く読みたくなりました。ようこそ、これがの挨拶もとても素敵だと思いました。更新の方頑張ってください。 (2019年7月25日 3時) (レス) id: 3ec25a42f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｉｒａｉｚａ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月8日 0時
