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「ロイズ！！」
思わず籠やグレイごと抱きしめたA。
だが主人の奇行に離れているのか、グレイもロイズもやや呆れたような嬉しそうな表情していた。
「お嬢様。ロイズ様はシリウス様よりお預かりしておりました。
なんでも最後にマーシェリー様と連絡を取ってから、ずっとシリウス様の手元にいらっしゃったのだとか。
シリウス様は緊急時にA様にお渡しする予定だったらしいのですが…」
［今がその緊急時らしくて、私がきたってわけね。］
片目が潰れたロイズは、今もなお健康体のようで籠の中で生き生きとしていた。
「…おかえりなさい、ロイズ。」
言葉が詰まっていたがこれしか言えなかったAは静かに鳴いた。
そしてあのとき怒りに任せて突き放すような真似をしたことを必死に謝った。
「それはいいけど。。。あの交換日記まだ続いてるの？」
「それは、、、色々あって…」
と言葉を探しているAに、なーんだそうなのと何か嫌な笑みをこぼすロイズ。
「まあいいけど私はきちんと使ってくれればそれで構わないわ。」
「はい…」
珍しくしおらしくしているAに、ロイズは本気で反省しているんだろうなと主人の心境を察した。
「…あのロイズ、よかったら今両親がどうなっているか教えてくれないかしら。
別にもう両親のところに行ってくれなんて言わないわ。ただ教えて欲しくて…」
空色の瞳が自信なさげに揺れて、ロイズを抱きしめている腕は可哀想なくらいに震えていた。
それはそうだ。
Aの近況はグレイを手掛かりにして聞いていた。
様々な人の裏切りにあっていれば、いきなり他者を信じることなんて到底無理に等しいだろう。
だけど、ロイズはAと古い付き合いで、それこそ出会った時からそばにいるのだろう。
ぼけっとした顔で、この子にする！と売り物でもない自分を買うと言い出した幼子と、ロイズの中で記憶がリンクする。
「わかったわ、詳しいことは教えられない。というか、お二人はいずれ私をあなたのもとに返すつもりだったらしいから、そこまで詳しいことは聞いていないんだけれど。
とにかくノーブルが忙しなかったわね。
それと二人はずっとひとところにとどまらずずっと、旅をしているの、」
「旅を？どうして？」
「さあ、ただ探し物があると行っていたわね。」
探し物…Aの言葉は静かにゆっくりと辺りに響いて落ちた。
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イライザ(プロフ) - ベルモットさん» ふふ、ありがとうございます。まだ成長しきれない感じが伝わるように書きました。これからどう変わって行くのか、どうか見守っていただけると助かります。 (2019年9月12日 8時) (
レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 本日、引き続き読ませて頂きました。鷹の寮生らしく孤高で他人に頼らずに主体で好み。鷹の石像と会話をする場面も。 (2019年9月12日 7時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - ベルモットさん» そうですね、一歩一歩着実に。でも自分の領域は自分なりに守る。そんな考えを残しつつ、主人公が自分のプライドと並行して、何をどう変えて行くのかを伝えられたらと思っていまsy、ありがとうございます。 (2019年9月6日 3時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - まだまだ読み続けているベルモットです。この夢小説は説明文や状況説明など細かく書かれていて、ハリーポッターの世界観が滲み出ていました。鷹の寮生らしく夢主は健気ですね。 (2019年9月5日 23時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - crossmarian4272さん» ありがとうございます！更新頻度が少なく申し訳ないのですが、これからも楽しみしていてください。宜しくお願いします。 (2019年8月9日 21時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｉｒａｉｚａ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月29日 22時
