240 Gilbert's Diary ページ41
《8/2
全くこの年頃の娘にしては遊ばなさすぎる。
本ばかり読んで、外に出ることもしない。
マルフォイ家のお坊ちゃんがたまに付き合ってくれるのが幸いか。
全く誰に似たのやら。》
《8/4
今日も会いにいったがあいも変わらず暇そうにしていた。
どうしてこうも遊びに行くくせがつかないのか不思議でたまらない。
わしが連れ出さなければあれはきっと埃をおっ被ったまま夏休みを過ごすに違いない。
お節介な猫もどこにいっているのか知らないが、なによりもあの子の親が居場所を知らせないのは本当にまずい。》
《8/14
今日は開かれたパーティーに連れてきた。
これで多少はカビが生えなくなるだろうか。
あいつを呼んでしまったのは失敗だったかもしれない、余計なことばかり吹き込みおって。
Aのためにならん、今後は合わせないことにしよう。》
《12/24
クリスマスの前だというのに、今日はホグワーツに呼び出された。
聞いた話によれば、高熱を出したらしい。
全く何をやっているのだか、グレイがいれば連れて帰ってきたがあいつは今あっちの家に行かせているから無理はさせられない。
それにこんな偏屈ジジイと一緒にいるよりは心の安らぎにもなるだろう。
全く、あいつの親にほとほと愛想が尽きる。》
所々に見えるAの両親に対する怒りは、Aを気遣うために向けられているように取れる。
ぽたりと溢れつつある涙を必死にぬぐいながら、Aは紙にシミを作らないように必死に目元を擦った。
飛んで最後のページになったとき何やら長い文章が記されていた。
ギルバートの最後の日記だった。
《9/1
今日は最後の見送りに行った。
この日記もこれで終いになるだろう。
あの子がここに来るのはこれから一年後か。
それまでに無事に生きていれば話だが、まあ難しいだろう。
グレイにある程度のことは託したし、あの子は賢い。
身の回りのこともそんなに心配していない。
まああの小僧に関しては別問題だがな。
ただあいつらがあの子に本当のことを明かすかどうかだけが心配だ。
こちらに散々迷惑をかけて、何も告げずに人しれずところで死ぬなどそれこそ失礼なことじゃ＿＿》
なんとなく予想はしていたものの、Aの両親はやはり訳あって姿をくらましいるらしい。
最初こそ新聞に載っていたから本当に忙しかったんのだろう。
だが徐々に連絡は途絶え、いまではどこにいるかもわからず連絡も取れない。
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イライザ(プロフ) - ベルモットさん» ふふ、ありがとうございます。まだ成長しきれない感じが伝わるように書きました。これからどう変わって行くのか、どうか見守っていただけると助かります。 (2019年9月12日 8時) (
レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 本日、引き続き読ませて頂きました。鷹の寮生らしく孤高で他人に頼らずに主体で好み。鷹の石像と会話をする場面も。 (2019年9月12日 7時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - ベルモットさん» そうですね、一歩一歩着実に。でも自分の領域は自分なりに守る。そんな考えを残しつつ、主人公が自分のプライドと並行して、何をどう変えて行くのかを伝えられたらと思っていまsy、ありがとうございます。 (2019年9月6日 3時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - まだまだ読み続けているベルモットです。この夢小説は説明文や状況説明など細かく書かれていて、ハリーポッターの世界観が滲み出ていました。鷹の寮生らしく夢主は健気ですね。 (2019年9月5日 23時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - crossmarian4272さん» ありがとうございます！更新頻度が少なく申し訳ないのですが、これからも楽しみしていてください。宜しくお願いします。 (2019年8月9日 21時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｉｒａｉｚａ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月29日 22時
