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片割れと言った瞬間、どこか嘲笑的な笑みを向けたシャドに引っかかるA。
だがシャドの表情はすぐに戻ってしまった。
「レイブンクローってのは機知と叡智に飛んでるだろう？
テストの勉強じゃあるまいし、そんなポンポン答えは出てこない。」
呆れたような表情をしていたが、その目はどこか穏やかにも見えた。
「さっきは答えを省いたが、ミーシャについて少し教えてやる。」
ガタリと立ち上がったシャドは静かに座っていたソファから離れた。
コツコツと革靴が鳴る音がする。
Aはシャドを追うことはせずゆっくりとその背中を視線でおった。
「ミーシャは元は普通の人間で、三つ目なんてのは普通の猫じゃない。
おまけに、レズモンドとかいう店主の話じゃ、そいつは一度死んでいるかもしれないっていう話で、ホークラックスの可能性も出てきた。
そんな奴がどうしてお前のそばにいて、ケイティに拘っていたんだと思う？
それはお前の中にケイティの魂がいることを知っていたから。
俺だったらそう考えるね。」
「…どうしてそんなに断定できるの？」
「断定？何をバカなことを。どこもかしこも推測だらけだろう？
君がケイティのホークラックスだってのも証明できてないじゃないか？話についてこれてるのか？優等生。」
挑発するようにシャドは言葉を続けた。
君という言い方がどことなく喧嘩を売っているようにも聞こえるのは、あながち気のせいではないらしい。
肩越しに見えた皮肉を帯びたその笑顔がもっともな理由だ。
「教えてやるよ。
ミーシャとケイティは幼心にもきちんと恋人関係にあったんだ。
彼女が孤児院にいた頃にも、ミーシャはずっと会いにきていた。
普通の家の出身で、たまたま孤児院を支えるチャリティに参加してそこにいたケイティに一目惚れ。
まだ10にもならないガキが何言ってんだって話だけど、直接あいつから聞いた時のあいつは本気だった。」
柔な口調で昔を懐かしむようなその言葉に、Aは夢の中のミーシャを思い出そうとした。
あの時、ノヴァが言いかけた言葉でAは気絶しかけた。
それはAの中にいるケイティの魂が、Aにホークラックスの事実を知らせたくなかったからかもしれない＿＿＿＿＿
「(あれ…それならノヴァのあの言葉は…)」
呆然としているAに、シャドは静かに告げた。
「忘れるなよ、ここで話したことは全部憶測だ。」
そう言ってシャドは静かに部屋を出た。
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イライザ(プロフ) - ベルモットさん» ふふ、ありがとうございます。まだ成長しきれない感じが伝わるように書きました。これからどう変わって行くのか、どうか見守っていただけると助かります。 (2019年9月12日 8時) (
レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 本日、引き続き読ませて頂きました。鷹の寮生らしく孤高で他人に頼らずに主体で好み。鷹の石像と会話をする場面も。 (2019年9月12日 7時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - ベルモットさん» そうですね、一歩一歩着実に。でも自分の領域は自分なりに守る。そんな考えを残しつつ、主人公が自分のプライドと並行して、何をどう変えて行くのかを伝えられたらと思っていまsy、ありがとうございます。 (2019年9月6日 3時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - まだまだ読み続けているベルモットです。この夢小説は説明文や状況説明など細かく書かれていて、ハリーポッターの世界観が滲み出ていました。鷹の寮生らしく夢主は健気ですね。 (2019年9月5日 23時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - crossmarian4272さん» ありがとうございます！更新頻度が少なく申し訳ないのですが、これからも楽しみしていてください。宜しくお願いします。 (2019年8月9日 21時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｉｒａｉｚａ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月29日 22時
