202 Real intention and real intention ページ3
帰りの道は当然のように質問攻めにあったAだったが、全てわかりやすいレベルではぐらかしていた。
触れられたくないことなのだと瞬時に察知したハーマイオニーとハリーは顔を見合わせたが、一番事情を聞かされていないロンは納得していなかった。
それもそうだ。
シリウスとAに面識があるのを今日初めて知ったのはロンだけなのだから。
不安そうな顔で問い詰めてくるロンに、いい加減頭にきていたAはムッとした表情で。
「あなた自分のお母様がどちらにいらっしゃったのかくらい知っておいたらどうなの？
本当に何にも知らないのね。」
プルウィット家の一人がブラック家に嫁いでいたことを知ったのは、Aの記憶にも新しい。
そんなこともつゆ知らず、しつこいロンにAは腹が立っていた。
いきなり訳のわからないことを言われて混乱しているロンに、Aはふいっと視線を逸らした。
それからAはハリーが大変な目にあっていたことを、己が目で見るまで全く知らなかった。
期末試験が近づくという頃。
Aは裏庭で一人ボチボチとのんびり過ごしていた。
いつもなら部屋から一歩も出ない主義だが、今年はなんだかローズの様子がおかしく、カリカリしていたので、そっとしておくことにした。
暇そうに足をプラプラとさせていると、やあ、と控えめながら声がかかった。
振り返った先にはここ最近相談に乗ってもらっているAの双子の兄弟疑惑のある、ノヴァだ。
Aはあの後、真っ直ぐにダームストラングのもとに訪れて、シリウスと話したことを事細かに伝えた。
幸いにも彼は物分かりのいい人で、シリウスのことも信用してくれたし、イゴール・カルカロフを疑っていることを告げてなにも言わなかった。
あまりにもなにも反論しないものだから、Aも何度か邪推したが、その思考すらも先に読んでいるのか、
「なにも悪いことは考えていないさ。
僕だってあの人がもともとは死喰い人だっていうのを知ってる。」
ととても涼しそうな顔で言うから、Aはそう、と返すことしかできなかった。
ノヴァはいつもAに対して親身に接してくれた。
Aの話も聞いてくれたし、Aも信頼はできるのではないのかと、軽く期待を込めるほどだった。
一通り話終わってから、それで、とAは最後にこう締めくくった。
「今度の夏に私と一緒に、ローレンス・フレッチャーの元に来てくれないかしら？」
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イライザ(プロフ) - ベルモットさん» ふふ、ありがとうございます。まだ成長しきれない感じが伝わるように書きました。これからどう変わって行くのか、どうか見守っていただけると助かります。 (2019年9月12日 8時) (
レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 本日、引き続き読ませて頂きました。鷹の寮生らしく孤高で他人に頼らずに主体で好み。鷹の石像と会話をする場面も。 (2019年9月12日 7時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - ベルモットさん» そうですね、一歩一歩着実に。でも自分の領域は自分なりに守る。そんな考えを残しつつ、主人公が自分のプライドと並行して、何をどう変えて行くのかを伝えられたらと思っていまsy、ありがとうございます。 (2019年9月6日 3時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - まだまだ読み続けているベルモットです。この夢小説は説明文や状況説明など細かく書かれていて、ハリーポッターの世界観が滲み出ていました。鷹の寮生らしく夢主は健気ですね。 (2019年9月5日 23時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - crossmarian4272さん» ありがとうございます！更新頻度が少なく申し訳ないのですが、これからも楽しみしていてください。宜しくお願いします。 (2019年8月9日 21時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｉｒａｉｚａ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月29日 22時
