i姫ちゃん 4

たいすけ彼氏 ページ11

Aside

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『太輔〜。
今日はどこ連れていってくれるんですか？』





藤「んー？どこだと思う？」





『美味しいって言ってたイタリアンの店！』





藤「ははっ。
さっき昼ごはん食べたでしょ。違うよ。」





『えー、
んー、どこだろ？』




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今日は、久しぶりのオフだからって
太輔の運転する車で外に連れ出してくれた。





太輔の仕事柄、
二人で外出ってあんまり出来なかったし
太輔の方から外に誘ってくれるのは
数える程度。




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それは、私の為って分かってたし
理解もしてたから
なんの苦でもなかったんだけど…





やっぱりこうして外でデート出来るのって
すごい嬉しい。




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藤「Aの好きな場所はどこですか？」






『ん？んー、太輔の側。」






藤「…なにそれ。
模範解答すぎて正解って言いたいけど…
んじゃ、２番目に好きな場所は？」






『んー？んー……海。』




藤「うん、海な。
左側見てごらん。」






太輔にそう促されて
左側を見ると、一面に広がる海。







『…え！！わっ！すごっ…。』




藤「ふふ、気付かなかった？」







ククッって喉仏を揺らしながら笑う彼。



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うん、気付かなかったよ。
だってずっと、
右側にいる太輔のこと見てたんだもん。





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藤「はい、到着。」





『ありがとう。』






藤「ちょっと砂浜歩こ？
この時季だから人いないし。ね？」





『う…ん。』






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二人並んで外を歩くなんて
怖いし、緊張する。。





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藤「A？大丈夫だから。」








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そんな私の思いをすべて包み込んでくれるのが









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藤「ほら、おいで？」






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あなたのその手なの。



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