i姫ちゃん 3

Happy Valentine 二階堂ver ページ29

二階堂side


ーーー



.



……だれ？





んん……。





ペチペチって顔を叩かれるのを

不快に感じて、目をパチリと開けると




.




二「…どわっっっ！！！」




『ふふ、びっくりしたー？』






どアップで俺を見つめるAの顔が
視界に入った。






二「…びっ…くりするでしょ。普通に。
なになに、どうしたの？」






『んー？なんで起こしに来たと思う？』






二「…？
早く目が覚めたからじゃないの？」





『そしたら、二度寝するよ。わたし。』






二「それもそうか。」







えっへんって威張ってるA。





威張ることでもないけど、
仕草が可愛いからＯＫとする。





.




二「んー、なに？なんかあったの？」






『もー、みんな忘れてるんだから！』






って、ほっぺたを膨らませながら




はいっ。って差し出された
緑色に包まれた箱。








『ハッピーバレンタイン、にかちゃん。』





ニ「…！！え、あ！チョコ？！
まじ？！嬉しい！ちょー嬉しい！！」





『ふふ、喜んでくれてよかった。
いつもありがとう。
にかちゃん、大好きよ。』




.





って顔を真っ赤にしながら
気持ちを伝えてくれるA。





年に一度、毎年こうして
欠かさずチョコをくれるA。





こちらこそ、いつもありがとうな。




★end★

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